しまむらnews|’20売上高5160億円4.4%減・経常10%減/主力事業5.4%減
(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が2020年2月期決算を発表した。期間は、2019年2月21日~2020年2月20日。
売上高5160億6800万円(前年同期比4.4%減)、営業利益234億8500万円(10.2%減)、経常利益235億5100万円(10.5%減)、当期純利益107億6000万円(33.9%減)と、減収減益となった。
それでも営業利益率4.6%、経常利益率4.6%。
主力のしまむら事業は、売上高4015億2500万円と5.4%減。前期の冬物過剰在庫が3~4月の新商品の仕入れを圧迫して、計画以上の値下げと売上機会ロスが発生した。一方、1月に運用開始した商品お取り寄せアプリの「しまコレ」は注文金額が約10億円となり、当初の計画を大きく上回った。特にインフルエンサー企画商品の婦人服、靴、服飾雑貨が売上げを牽引した。
今期は12店舗を開設し、8店舗を閉店、総店舗数は1432店となった。
若者向けの感度の高いファション商品を扱うアベイル事業は、売上高が500億1300万円(1.7%減)と減収だった。1店舗を新設し、2店舗を閉店した。店舗数は319店。
ベビー・子ども用品を扱うバースデイ事業は、売上高540億1900万円で0.1%増と好調だった。15店舗を開設し、国内の店舗数は297店。オリジナルブランドの商品開発に取組み、新規ブランドの「teteatete(テータ・テート)」は、アウター衣料を中心に売上高を大きく伸ばした。
シャンブル事業は97億8400万円(0.2%増)。ファッション誌「リンネル」と共同開発したオリジナルブランド「tsukuru&Lin.(ツクルアンドリン)」や「Mushroom(マッシュルーム)」が好調だった。また母の日や敬老の日などのイベント時に合わせて、カジュアルギフトの品揃えを強化し、ギフト提案を売場演出した結果、売上げに貢献した。今期は4店舗を閉店し、店舗数は93店となった。
ディバロ事業は、メンズビジネスシューズや子供スニーカーは商品構成の見直しなどで新規顧客を取り込むことができたが、天候不順により、主力の季節商品である婦人サンダルやブーツの販売が低調だった。売上高は5.6%増の7億2400万円と好調だった。1店舗を閉店し、店舗数は17店となった。
これら日本国内の業績は、売上高5160億6800万円(4.4%減)、営業利益234億8500万円(10.2%減)、経常利益235億5100万円(10.5%減)、当期純利益107億6000万円(33.9%減)。
一方、海外事業は、思夢樂事業と飾夢樂事業の2つだ。
台湾全域に48店を配する思夢樂事業は、日本企画の商品を一定の割合で品揃えし、総合衣料の専門店として販売力の強化に取り組んでいる。売上げ15億800万NT$(55億6600万円、3.4%減)。上海を中心に事業展開する飾夢樂は、3店舗閉店し、8店舗で売上高は2100万RMB(3億4700万円、35.0%減)とこちらも減収。