ビックカメラnews|年商8341億円1.6%減もコジマ好調で経常利益47%増
(株)ビックカメラ(東京都豊島区、木村一義社長)が2021年8月期の本決算を発表した。
2020年9月1日~2021年8月31日の業績は、売上高8340億6000万円(前年同期比1.6%減)、営業利益182億1700万円(51.0%増)、経常利益216億2900万円(47.2%増)、当期純利益87億6100万円(60.7%増)の減収増益だ。
営業利益率は2.2%、経常利益率は2.6%。
新型ウイルス感染症拡大による緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が2021年1月から再発出に伴い、営業時間の短縮を一層強化したほか、一部店舗(Air BicCameraの一部)では臨時休業を継続した。
都心の昼間人口減少にインバウンドの激減が重なり実店舗の販売は低迷した。インターネット通販事業は、販売を大きく伸ばしたものの、実店舗の低迷を補うには至らなかった。一方、都市近郊を中心に事業を行うコジマでは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に販売を伸ばした。
物品販売業のセグメント売上高は8212億2800万円(1.7%減)、セグメント利益は187億5800万円(51.5%増)。
家庭電化商品と情報通信機器商品が堅調に推移したが、音響映像商品が低調であったため、総じて低調だった。一方で、利益率の高い高付加価値商品やプライベートブランド商品の販売伸長に努めた。
BSデジタル放送事業のセグメント売上高は 112億6900万円(5.7%増)、セグメント利益は 27億0400万円(25.7%増)。
自社制作の特別番組などが評価を受け、企業広告収入が増加したことにより堅調に推移した。
2021年3月5日に「ビックカメラ アミュプラザくまもと店」(熊本県熊本市)を出店した。また、スマートフォンやパソコンといったApple製品の販売や修理・サポートを行うApple専門店として2020年9月14日に「Bic Style ららぽーと愛知東郷店」(愛知県愛知郡東郷町)を、2021年1月28日に「Bic Style イオンモール松本店」(野県松本市)を開店した。
グループ会社のコジマが 2020年11月21日に「コジマ×ビックカメラ イオンタウンふじみ野店」(埼玉県ふじみ野市)を、2021年3月27日に「コジマ×ビックカメラ イオンタウン茨木太田店」(大阪府茨木市)を、7月2日に「コジマ×ビックカメラ イオンモール新利府北館店」(宮城県宮城郡利府町)を開店した。
2022年8月期は、売上高8060億円、営業利益157億円、経常利益175億円、当期利益88億円を見込む。