ワッツnews|年商507億円4%減・経常利益8%減/特需反動で既存店4.8%減

(株)ワッツ(大阪府大阪市、平岡史生社長)が2021年8月期の本決算を発表した。同社は100円ショップ「Watts(ワッツ)」「Watts with(ワッツ ウィズ)」「meets.(ミーツ)」「silk(シルク)」などを展開する。100均ショップチェーンでは第4位。

売上高は507億0200万円(前年同期比4.0%減)、営業利益16億6900万円(5.6%減)、経常利益15億8600万円(8.3%減)当期純利益9億6500万円(24.7%増)。

営業利益率3.3%、経常利益率3.1%。

前期に中国現地法人を譲渡したことに加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、海外事業と生活を提案型の雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ビィー タ)」の売上高は減少した。また、国内100円ショップ事業も、前期の衛生用品や巣ごもり消費関連商品の需要増に対する反動から、既存店は95.2%と前期を大きく前年を下回った。

国内100円ショップ事業では、100円以外の価格帯(200円~1000円)の商品導入や「Buona Vita」コーナーを設けるなど、収益減の多角化に取り組む。また委託販売型店舗(消化仕入形態)も積極的に拡げている。

新規出店は計画の144店舗を上回る165店舗。一方で、41店舗(うちFC2店舗)を閉店。8月末の店舗数は直営1341店舗(126店 舗純増)、FCその他が23店舗(2店舗減)の計1364店舗。「Watts」「Watts with」については、825店舗(186店舗純増)と全体の6割へ拡大した。

国内その他事業では、「Buona Vita」が21店舗。生鮮スーパーとのコラボである「バリュー100」は1店舗、ディスカウントショップ「リアル」は6店舗。また、新業態として、時間をテーマにしたおうち雑貨店「Tokino:ne(ときのね)」の1号店を神戸市にオープンした。なお、デンマークで展開していたイフスタイル雑貨店「Sostrene Grene(ソストレーネ・グレーネ)」は3月に事業撤退した。

海外事業では東南アジアを中心とした均一ショップ「KOMONOYA(こものや)」を、タイで41店舗、マレーシアで2店舗、ベトナムで3店舗、ペルーで19店舗を展開。中国では均一ショップ「小物家園(こものかえん)」を4店舗、自社屋号の「KOMONOYA」「小物家園」の店舗数を69店舗展開。いずれも店舗数は減少している。

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