U.S.M.Hnews|21年度売上高7164億円2.4%減・経常利益125億円35.8%減

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称:U.S.M.H)は2022年2月期の本決算を発表した。

営業収益7164億0700万円(前年同期比2.4%減)、営業利益121億5500万円(36.4%減)、経常利益124億7400万円(35.8%減)、当期純利益53億7400万円(39.2%減)と減収減益だ。

営業利益率1.7%、経常利益率1.7%。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスグループは、中期経営計画に掲げた「デジタル改革」を中心に「コスト改革」「フォーマット改革」「ワークスタイル改革」を推進し、新型コロナウイルス感染症の拡大により急速に多様化した消費者ニーズの変化に対応する取り組みを進めている。

デジタルの取り組みとして、自社開発のスマートフォン決済サービス「Scan&GoIgnica」(スキャンアンドゴーイグニカ)にオンラインデリバリー(食品宅配サービス、インターネットショッピング)や、そのほかの機能を追加した。さまざまなシーンでの買物体験を実現するために、アプリによるマルチチャネルサービス化に注力している。

また、「Scan&GoIgnica」の利用店舗は、500店舗を超える規模にまで拡大し、マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東で利用可能になった。グループ外企業への展開も開始した。

商品の取り組みとして、気候変動や自然災害に左右されない独自のサプライチェーン構築に向け、植物工場に関する専門知見を有する(株)PLANTXとのパートナーシップにより、野菜の栽培から販売まで一貫した製造小売モデルを構築し、一部店舗での販売を開始した。

(株)マルエツでは、「Scan&GoIgnica」の利用促進やフルセルフレジの導入拡大等により、顧客の利便性向上を図った。さらに、オンラインデリバリーの利用可能店舗の拡大や法人向け無人店舗サービスの開始等、新たな顧客接点の創出に取り組んだ。また、鮮魚寿司「魚悦」や「窯焼ピッツァ」といった新規商品の展開や冷凍商品の売場拡大に加え、サービスエリアの見直しを図る等、顧客のニーズに応える既存店舗の活性化を積極的に行った。

(株)カスミでは、新たなスーパーマーケットのカタチとして新業態「BLANDE」を茨城県つくば市内に2店舗オープンした。BLANDEつくば並木店はドラッグストアのウエルシア薬局(株)との融合による食と健康美をテーマとし、BLANDE研究学園店は食に特化したフードスペシャリティストアとして、「人」「食」「生活」「文化」が商品・サービスを通して交じり合うお店をめざしている。また、両店では新たな開発商品としてMiiLKASUMIを豊富に展開し、地元の有名店とコラボした焼き立てピザの提供やワインの試飲、Scan&GoIgnicaアプリを利用した会員制プログラム「BLANDEPrime」、居心地の良い「Cafe&Dine」など、滞在型の魅力ある買物体験を提供している。

マックスバリュ関東(株)では、マックスバリュ業態における大型活性化を契機とした買物体験型の進化に加え、小型店のエクスプレス業態でも買物体験型の要素を取り入れ活性化を実施した。エクスプレス業態では、近隣店舗で製造した商品をサテライト配送することで、インストアベーカリーや水産寿司といった新しいカテゴリーの取り扱いを増やし、顧客への提供価値向上に取り組んだ。また、コロナ禍で高まる非接触ニーズへの対応やレジでの混雑緩和への取り組みとして、「Scan&GoIgnica」や「キャッシュレス専用フルセルフレジ」の導入を推進した。

マルエツ4店舗、カスミ4店舗を新規出店し、一方でマルエツ2店舗、カスミ1店舗、マックスバリュ関東1店舗の2店舗を閉鎖した。2月末のグループ店舗数は521店舗だ。

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