ヤマナカnews|年商964億円3.4%減・経常利益43.6%減/前年特需の反動減

(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が2022年3月期の本決算を発表した。

2021年3月21日~2022年3月20日の業績は、営業収益963億8200万円(前年同期比3.4%減)、営業利益10億7200万円(47.6%減)、経常利益12億02000万円(43.6%減)、四半期純利益7億2100万円(19.6%減)だった。巣ごもり消費の急拡大によって販売が好調だった前年からの反動もあり、既存店売上高は前年同期比97.5%と減少した。

営業利益率1.1%、経常利益率1.2%。

ヤマナカはグループ各社と連携を図りながら、商品・サービス・接客のレベルを高めるための成長戦略として①顧客価値創造の実践、②従業員の成長戦略、③業務改革の断行、④リスクマネジメントの適正化を掲げる。

商品政策では、100周年記念商品を2022年2月から本格的に販売を開始する。それとともに、商品力の強化や差別化を図るため、プライベートブランド商品、独自性の高いバイヤーいち押し商品や、アップスケール型フォーマットのフランテ独自のこだわり商品などヤマナカやフランテ館、フランテでしか購入できない“ヤマナカ・フランテならでは商品”の開発、展開に取り組んだ。

販売施策では、2月からグラッチェカード会員の特典を便利でお得な内容に変更し、3月中旬には「ヤマナカ公式アプリ」をリリースした。

店舗施策では、2022年3月に新中島店(名古屋市中川区)をリニューアルオープンした。生鮮・惣菜売場を大幅に拡大し、鮮度、品質、産地にこだわった商品を今まで以上に選びやすく買い回りしやすい売場に刷新した。今年度は、新中島店を含め3店舗のリニューアルによる売場刷新を実施した。

従業員の成長戦略では、女性活躍の一環として、部門チーフ対象の「私らしい働き方を考える女性のキャリアセミナー」を実施した。また、管理職の評価項目では人材育成のウエイトを高めた評価基準に改定した。

業務改革の断行では、2022年2月に本社を八田フランテ館の2階に移転し、現場主義の徹底、従業員間のコミュニケーションの活性化や意思決定のスピードアップ、本部家賃削減による本部生産性の向上を図った。

リスクマネジメントの適正化では、2021年6月改訂のコーポレート・ガバナンスコードに基づき、同社の対応状況を精査・整理した。12月に取締役に期待する知見や経験を「取締役のスキルマトリクス」で記載するなどの改訂を行って、コーポレート・ガバナンス報告書を名古屋証券取引所へ提出した。

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