ロック・フィールドnews|年商471億円の増収増益/ビジョン2030策定

(株)ロック・フィールド(神戸市東灘区、古塚孝志社長)の2022年4月期は、売上高471億1900万円(前期比7.7%増)、営業利益21億5500万円(94.6%増)、経常利益21億8500万円(71.8%増)、純利益13億8000万円(18.5%増)の増収増益だ。

営業利益率、経常利益率はともに4.6%。

主力のRF1ブランドは、売上高が293億4000万円(前期比6.4%増)。全体の62.3%の構成比を占める。

「グリーン・グルメ」ブランド92億6700万円(11.1%増)、「いとはん」ブランド32億1400万円(6.1%増)、「神戸コロッケ」ブランド25億5200万円(6.3%増)など、各ブランドとも前年を上回った。

岩田(上海)餐飲管理有限公司は、売上高42.9%増の10億5100万円と好調に推移した。2021年12月、「RF1 上海久光中心店」を出店し、上海で展開する店舗は3店舗となった。

22年度は、メニューや冷凍食品の品揃え強化、デジタルを活用した利便性向上に取り組んだ。喫緊の課題である環境問題に対しては、包装資材の環境対応素材への見直し、店舗におけるフードロス削減、ファクトリーにおけるエネルギーの脱炭素化など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進した。

また、創業50周年という節目に持続可能な食の未来の実現に向けて取り組むことを宣言した「ビジョン2030」を策定するとともに、3カ年の中期経営計画を策定した。

中期経営計画では、コロナ禍で加速した生活者の食への価値観の変化や買い方の多様化をチャンスと捉え、“SOZAIビジネス”のさらなる進化に向けて、人財の活躍促進と新たな事業展開の礎をつくることを基本方針としている。あわせて神戸の山と海と空を表現したシンボルマークを新設した。

23年4月期は初年度として、中期経営計画の3つの基本戦略である「商品力・技術力の進化」「新たな顧客接点の拡充」「経営基盤の強化」に沿って、以下の重点取り組みを推進していく。

1.商品力・技術力の進化
コアカテゴリーであるサラダや料理の継続的な改良やキット商品の進化等による既存ブランドの強化に取り組むとともに、外販(卸)の本格化に向けて冷凍食品の新ブランドを立ち上げ、商品開発とMD強化によるブランディング推進に取り組む。

2.新たな顧客接点の拡充
コロナ禍による消費者の購買行動の変化に伴い、居住地近郊エリアへの出店の強化や会員サイトのアプリ開発によるサービス拡充と情報発信の強化を行い、店舗・オンラインショップ双方における購買機会の拡大を図る。また、冷凍食品の新ブランドを中心とした外販(卸)の展開強化に取り組む。

3.経営基盤の強化
人財の活躍促進を図るべく人事制度を刷新し、従業員の主体性とチャレンジを促進し、会社と個人の自立的な関係構築に取り組む。また、デジタル活用による生産・販売現場における生産性向上と間接業務の効率化を推進するとともに、包装資材の環境対応型素材への見直し拡大や食品ロス・食品残渣の削減など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化する。

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