良品計画news|第3Q営業収益3708億円の過去最高も経常利益25.6%減

(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)が2022年8月期第3四半期の決算を発表した。

2021年9月1日~2022年5月31日の業績は、営業収益3707億5600万円(前年同期比7.5%増)、営業利益248億3200万円(29.4%減)、経常利益285億6800万円(25.6%減)、四半期純利益199億9800万円(31.3%減)と、増収減益だった。

営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となった。しかし、衣服・雑貨の販売苦戦によって営業総利益が伸び悩んだほか、新型コロナウイルス感染拡大による中国大陸の都市封鎖の影響も響き、営業利益は減益となった。四半期純利益は、前期において、米国事業に係る一過性の特別利益を計上した影響も加わって、減益となった。

営業利益率6.7%、経常利益率7.7%。

同社が展開している店舗バナー(ブランド)は、無印良品、MUJIcom、MUJI to go、CafeMUJI、Café&Meal NUJI、IDEE。

5月末時点の無印良品(ライセンスド・ストアを含む)の店舗は国内490店舗、海外565店舗、合計1055店舗となった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に39店舗を出店するとともに、海外でも、中国大陸、タイに29店舗を出店した。

国内事業は営業収益2370億0600万円(4.6%増)、セグメント利益129億2300万円(45.5%減)。出店が順調に進んだ一方、衣服・雑貨の売上げが伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は97.4%となった。「無印良品週間」を実施したことで、4月5月の既存店売上高は前年を上回ったが、営業総利益は伸び悩み、営業利益は減益となった。

東アジア事業は営業収益993億9300万円(4.0%増)、セグメント利益150億8400万円(15.3%減)。とくに第3四半期以降、上海、深圳、北京等を中心に最大で約100店舗が店舗休業および営業時間の短縮を余儀なくされるなど、店舗運営に大きな支障が生じ、既存店売上高前年比(EC含む)は84.9%となった。台湾は増収増益と堅調に推移した一方、香港、韓国は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が依然として残り、減益となった。

東南アジア・オセアニア事業は営業収益152億6400万円(38.6%増)、セグメント利益15億6000万円(38.4%減)。タイやマレーシアでは入国制限が徐々に緩和され、経済活動も回復の動きが見られたことで、売上げも伸長し、増収増益となった。

欧米事業は営業収益190億9300万円(61.2%増)、セグメント損失8億3000万円(前年同期25億5500万円の営業損失)。商品調達や物流等、一部ではサプライチェーンの混乱があったものの、経済活動の再開により、北米、欧州ともに売上げが伸長し、営業損失も縮小した。

通期は、営業収益4700億円(3.6%増)、営業利益260億円(38.7%減)、経常利益300億円(33.9%減)、当期純利益200億円(41.0%減)を見込む。

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