ワッツnews|第3Q売上高435億円13.4%増・経常利益31.7%減/M&Aで増収
(株)ワッツ(大阪市中央区、平岡史生社長)が2022年8月期第3四半期の決算を発表した。
2021年9月1日~2022年5月31日の業績は、売上高434億7600万円(前年同期比13.4%増)、営業利益9億0500万円(37.8%減)、経常利益9億8800万円(31.7%減)、四半期純利益5億1800万円(48.4%減)の増収減益だった。
10月1日付けで100円 ショップ「FLET’S」など145店舗(うちFC5店舗)運営する (株)音通エフ・リテールと、(株)ニッパンを子会社化したことで、売上高は434億7600万円(13.4%増)増加した。一方で、100円ショップ既存店売上高は前年同期比97.2%と低調に推移した。M&Aによるのれんの償却費の計上等もあって、営業利益と経常利益は減益となった。また、前年同期において連結子会社である(株)ヒルマー・ジャパンの事業撤退にあたり債務免除益が計上されていたため、四半期純利益は5億1800万円(48.4%減)となった。
ワッツグループは 100円ショップ「Watts(ワッツ)」「Watts with(ワッツ ウィズ)」「meets.(ミーツ)」「silk(シルク)」のほか、収益源の多角化を図るためにファッション雑貨店やディスカウントショップも展開している。
国内100円ショップ事業は、2021年9月1日にオンラインショップをリニューアルして、掲載商品数を約10倍の1万アイテム以上へと大幅に拡充した。また生活提案型の雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ヴィータ)」、時間をテーマにしたおうち雑貨店「Tokino:ne(ときのね)」の商品も新たに加えた。キャッシュレス専用のセルフPOSレジを一部店舗に導入することで、業務の効率化も図っている。
出店については通期計画の230店を計画しているが、第3四半期までに154店を新設した。退店は42店(うちFC5店)。5月末時点の店舗数は、「FLET’S」など145店も加わり、直営が1598店(257店純増)、FCその他が23店(増減なし)の計1621店舗。また、「Watts」「Watts with」ブランド店舗は989店(164店純増)と全体の約6割へと拡がっている。
その他の国内事業では、「Buona Vita」は100円ショップ内に委託型で1店舗出店し、23店(2店増)となった。「Tokino:ne(トキノネ)」は3月に「イオン海浜幕張店」を出店し、2店舗となった。生鮮スーパーとのコラボである「バリュー100」は1店(増減なし)、ディスカウントショップ「リアル」は6店(増減なし)。
海外事業では、東南アジアを中心とした均一ショップ「KOMONOYA(コモノヤ)」がタイで37店(4店減)、ペルーで13店(6店減)を展開している。マレーシアで2店、ベトナムで3店を退店した。中国での均一ショップ「小物家園(コモノカエン)」は 4店(増減なし)、自社屋号の「KOMONOYA」「小物家園」の店舗数は54店(15店減)。
通期は、売上高580億円(14.4%増)、営業利益11億円(34.1%減)、経常利益11億5000万円(27.5%減)、通期純利益8億3000万円(14.1%減)を見込む。