ヤマナカnews|第2Q営業収益431億円・経常損失5000万円
(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が2023年3月期の第2四半期決算を発表した。
営業収益430億9100万円(前年同期492億3400万円)、営業損失1億3700万円(営業利益7億6000万円)、経常損失5000万円(経常利益8億1000万円)、四半期純損失7600万円(四半期純利益5億2300万円)だった。
同社は今期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、2023年3月期第1四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっている。そのため対前年同四半期増減率は記載していない。
同社は「顧客価値を創造する」取り組みとして①顧客価値創造の実践、②従業員の成長戦略、③業務改革の断行、④リスクマネジメントの適正化に取り組んでいる。
顧客価値創造の実践では、創業100周年記念商品の販売や“ヤマナカ・フランテならでは商品”の開発・展開に引き続き取り組んだ。1957年から約65年間販売している名物商品である大判焼き「東海道」が、チラシ・買物情報サービス「トクバイ」主催の「第1回全国スーパーマーケットおいしいもの総選挙」スイーツ部門で金賞を受賞した。また、店内の鉄板で焼き上げた「ミニお好み焼き」もデリカ部門で入賞した。さらに、ヤマナカ限定スイーツのティラミスを発売するなど、おいしさや製法・素材にこだわり、商品力の強化と差別化を図っている。
販売施策では、3月にリリースした「ヤマナカ公式アプリ」を、会員カード「グラッチェカード」と連携し、チラシの閲覧やクーポンの提供など、さまざまな情報提供と細やかなサービスを拡大した。
店舗施策では、7月に大曽根店(名古屋市東区)、9月に安田店(名古屋市昭和区)をリニューアルオープンし、生鮮・惣菜売場を拡大し、鮮度・品質・産地にこだわった商品を今まで以上に選びやすく、買いやすい売場へと刷新した。
従業員の成長戦略では、「ヤマナカ接客手引き」を改訂し、「おもてなし」の接客ができるよう全社一丸となって取り組んでいる。
業務改革の断行では、システム導入や更改、デジタル化による業務の見直しを進めており、本部適正人員化による本部生産性の向上についても取り組んでいる。
リスクマネジメントの適正化では、2022年4月の改正個人情報保護法に基づく情報セキュリティ体制の強化を図った。