アスクルnews|第2Q売上高2203億円5.1%増・経常利益0.1%減
(株)アスクル(東京都江東区、吉岡晃社長)が2023年5月期の第2四半期決算を発表した。
2022年5月21日~2022年11月20日の業績は、売上高2202億5100万円(前年同期比5.1%増)、営業利益67億4500万円(0.7%増)、経常利益67億0900万円(0.1%減)、四半期純利益44億8100万円(1.4%減)だった。第2四半期としては、売上高、営業利益ともに過去最高となった。
営業利益率3.1%、経常利益率3.0%。
アスクルのeコマース事業の柱はBtoB事業と、「LOHACO」を核とするBtoC事業だ。両事業を合計したeコマース事業の売上高は2155億1100万円(前年同期比5.4%増)だった。
BtoB事業の売上高は、1814億1700万円(7.0%増)。ボトル飲料、観光・飲食業店等向けの生活用品商材、抗原検査キット等の新型コロナウイルス感染症関連商材等幅広く商品を取り揃え大幅な増収となった。戦略的に強化しているMRO商材も新型コロナウイルス感染症関連商材等を中心に売上高が伸長した。
7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)の先行リリースにより、ソロエルアリーナ利用のお客がサーチエンジンでの検索結果からソロエルアリーナサイトへ直接遷移することが可能となった結果、買物の利便性が向上し、サーチエンジン経由での売上高が増加した。
また、インターネット広告等のさらなる強化によるお客基盤の拡大、戦略的に強化する医療・介護業種および製造業を中心とする専門商材の品揃え強化と動画広告による取扱い認知度向上施策が相乗効果となり、売上高の成長にそれぞれ貢献した。
BtoC事業の売上高は、340億9400万円(2.1%減)。「LOHACO」の売上高は、251億0100万円(4.4%減)。売上高は、海外向け需要の減少に加えて、キャンペーン変更等の影響もあり減収となった。販売価格の改定、広告・データビジネスに係る手数料収入の増加により売上総利益率は向上、変動費比率の減少も含め収益構造は大きく改善している。直近11月度の限界利益率は目標としていた2桁に達し、当連結会計年度の「LOHACO」の黒字化は着実に進んでいる。
ロジスティクス事業の売上高は42億2700万円(0.1%増)、営業損失は9700万円(前年同期は営業損失7800万円)。ASKULLOGIST(株)の同社グループ外の物流業務受託の売上高が順調に推移したものの、一時的に生産性が低下したことにより、増収減益となった。
その他事業の売上高は10億4600万円(42.2%増)、営業利益は4300万円(0.9%増)。嬬恋銘水(株)での飲料水の販売が好調であることから売上高は増加した。2021年11月に完成した新製造ラインの生産性は改善傾向にあり、増収増益となった。