DCMnews|第3Q営業収益3570億円・経常利益251億円/増収減益

DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長)が2023年2月期第3四半期の連結決算を発表した。2022年3月1日~8月31日の業績は、営業収益3570億6400万円(前年同期は3421億0400万円)、営業利益251億0900万円(前年同期比3.3%減)、経常利益251億8300万円(3.0%減)、四半期純利益156億2300万円(10.5%減)。増収減益となった。

同社は今期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用している。営業収益の対前年同四半期増減率は、比較情報がないため記載していないが、家電EC事業のエクスプライスを連結に加えたことで増収となっている。

営業利益率は7.0%(7.6%)、経常利益率は7.1%(7.6%)。( )は前年同期数値。

販売面においては、新型コロナウイルス対策及び在宅勤務拡大による需要の反動減、天候不順などの影響により既存店伸び率は3.2%減となった。DCMブランド商品は、原材料価格の上昇と円安による仕入価格の上昇、物流コスト上昇などの影響を受けているが、環境に配慮した商品開発・販促強化などに取り組んだ効果もあり、売上高、売上高構成比率とも上昇した。

期中のの新店は11店舗、退店は4店舗。期末店舗数は676店舗となった。

部門別の概況では、園芸部門は天候不順の影響を受けたが、ガーデニング需要は継続しており、肥料・用土や除草剤などが好調に推移。また、積雪の備えとして除雪機や除雪用品も好調。その結果、売上高は554億0200万円(前年同期比99.0%)。

ホームインプルーブメント部門は作業用品は、空調服などの作業衣料や安全用品が好調に推移。DIY関連商品は、新規展開の投光器や販売を強化しているモバイルバッテリー、プロ向けの商品は好調だったが、金物や塗料関連商品は伸び悩んだ。売上高は722億8500万円(前年同期比98.0%)。

ホームレジャー・ペット部門は行動制限の解除によってオイルや補給剤などのカー用品は好調。レジャー用品は前期の反動減となったが、9月以降は秋冬キャンプの需要でアウトドア用品が伸びた。売上高は491億3800万円(前年同期比98.2%)。

ハウスキーピング部門はマスクやアルコール除菌関連商品の需要低下、値上げによる節約志向の高まりにより、全体的に低調。DCMブランド商品は、環境配慮型商品として開発したコピー用紙などが好調に推移した。売上高は725億8100万円(前年同期比94.9%)。

ホームファニシング部門は電気代高騰による節約志向の高まりによっ、断熱カーテンなどが伸びたが、ビジネスチェアやデスクなど在宅勤務関連商品の需要の反動減により、ホームファニシング部門全体は低調だった。売上高は175億0100万円(前年同期比91.9%)。

ホームエレクトロニクス部門は物置や収納庫などのエクステリア用品、温水洗浄便座などの住設機器は好調。家庭電器や冷暖房用品は、節電や省エネ対策商品は好調だったが、気温が高かったことも影響して冬物用品が伸び悩んだ。売上高は326億4000万円(前年同期比96.6%)。

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