アスクルnews|第3Q売上高3342億円5.1%増・経常利益3.5%減

(株)アスクル(東京都江東区、吉岡晃社長)が2023年5月期の第3四半期決算を発表した。

2022年5月21日~2023年2月20日の業績は、売上高3342億2400万円(前年同期比5.1%増)、営業利益103億6100万円(2.6%減)、経常利益102億6900万円(3.5%減)、四半期純利益70億9300万円(0.5%減)だった。

営業利益率、経常利益率ともに3.1%。

アスクルのeコマース事業の柱はBtoB事業と、「LOHACO」を核とするBtoC事業だ。両事業を合計したeコマース事業の売上高は3270億7300万円(前年同期比5.2%増)だった。

BtoB事業の売上高は、2776億0700万円(7.5%増)。前年同期に特需のあった感染症関連商材の反動減の影響があったが、生活用品、戦略的に強化しているMRO商材が二桁伸長したことで、大幅な増収となった。

7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)の先行リリースにより、ソロエルアリーナ利用のお客がサーチエンジンでの検索結果からソロエルアリーナサイトへ直接遷移することが可能となった結果、買物の利便性が向上し、サーチエンジン経由での売上高が増加した。

また、インターネット広告等のさらなる強化によるお客基盤の拡大、戦略的に強化する医療・介護業種および製造業を中心とする専門商材の品揃え強化と動画広告による取扱い認知度向上施策が相乗効果となり、売上高の成長にそれぞれ貢献した。

BtoC事業の売上高は、494億6500万円(6.1%減)。「LOHACO」の売上高は、364億2300万円(9.5%減)。売上高は、キャンペーン変更等の影響もあり減収となった。販促手法の見直しや配送バー改定の効果等により一箱あたりの売上高が増加し、売上総利益率は向上、変動費比率の減少も含め収益構造は大きく改善している。当連結会計年度の「LOHACO」の黒字化は着実に進んでいる。

2022年11月21日に「ASKUL東京DC」が稼働を開始したが、準備期間中の地代家賃および立上時の費用が発生したこと、また、新アスクルwebサイトの構築の設備投資に関連した一過性のコストの発生等により、販売費および一般管理費が694億2600万円(4.8%増)となり、営業利益は105億3600万円(1.2%減)となった。

ロジスティクス事業の売上高は64億1000万円(1.0%減)、営業損失は1億9500万円(前年同期は営業損失4300万円)。ASKULLOGIST(株)の同社グループ外の物流業務受託の売上高が前年同期と同水準で推移したものの、生産性が低下したことにより減益となった。

その他事業の売上高は15億1100万円(40.5%増)、営業利益は4400万円(33.1%増)。嬬恋銘水(株)での飲料水の販売が好調であることから売上高は増加した。2021年11月に完成した新製造ラインの生産性は改善傾向にあり、増収増益となった。

通期は、売上高4555億円(6.3%増)、営業利益145億円(1.3%増)、経常利益143億円(0.2%増)、当期利益94億円(2.1%増)を見込む。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧