ヤマナカnews|年商866億円・経常利益1億7300万円も赤字転落

(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が2023年3月期決算を発表した。

営業収益866億5700万円(前年度963億8200万円)、営業利益3200万円(10億7200万円)、経常利益1億7300万円(経常利益12億2200万円)、四半期純損失6億5600万円(四半期純利益7億2100万円)だった。商品ロス増加や値入れ低下により粗利益高が十分確保できなかったこと、またエネルギー価格上昇により著しく電気代が高騰したことが利益を押し下げた。

営業利益率0.0%、経常利益率0.2%。

同社はグループ各社と連携を図り、①顧客価値創造の実践、②従業員の成長戦略、③業務改革の断行、④リスクマネジメントの適正化に取り組んでいる。

顧客価値創造の実践では、商品施策において、生鮮食品販売強化に加えて創業100周年記念商品を販売するとともに、“ヤマナカ・フランテならではの商品”の開発・展開に引き続き取り組んだ。

販売施策は、2022年3月にリリースした「ヤマナカ公式アプリ」と会員カード「グラッチェカード」とを連携させ、チラシ閲覧やアプリ限定クーポンの提供などを実施した。

2022年7月に大曽根店(名古屋市東区)、9月に安田店(名古屋市昭和区)、11月に大府店(愛知県大府市)を改装した。生鮮・惣菜売場を拡大し、鮮度・品質・産地にこだわった商品を今まで以上に選びやすく、買い回りしやすい売場へと刷新した。

従業員の成長戦略では、入社3年目からチーフになるまでの研修と副店長対象の研修を新設し、パートナー主体の店舗運営に繋がる社員教育を強化した。また、管理職を対象とした労務研修会を実施した。

業務改革の断行では、システム導入や更改、デジタル化による業務の見直しを進めており、本部適正人員化による本部生産性の向上にも取り組んでいる。

リスクマネジメントの適正化では、店舗・本社・グループ会社の従業員による合同防災訓練や合同消防訓練、グループ全従業員を対象とした安否確認システム訓練、AED救急講習などを実施した。

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