良品計画news|第3Q営業収益4358億円17.5%増・経常利益15.5%減

(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)の2023年8月期第3四半期業績は、営業収益が4357億9700万円(前年比17.5%増)、営業利益が226億7200万円(8.7%減)、経常利益が241億3300万円(15.5%減)、四半期純利益が186億8200万円(6.6%減)と増収減益だ。

営業利益率5.2%、経常利益率は5.5%。

営業収益は、新規出店に伴う店舗数の増加により増収となったものの、急激な円安や仕入れ価格の上昇で営業総利益が伸び悩み、営業利益は減益となった。しかし、第3四半期に入り、価格改定を機に国内事業の収益構造を立て直したことや、海外事業が好調に推移したことで、第3四半期会計期間の業績は、増収増益となった。

5月末の無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内555店舗、海外617店舗の計1172店舗。国内では、スーパーマーケットとの隣接店を中心に65店舗を出店した。また海外では、中国大陸、タイ等に48店舗を出店。

国内事業の営業収益は2618億6600万円(10.5%増)、セグメント利益は50億4300万円(61.0%減)の増収減益だった。営業収益は、生活圏への出店を積極的に進めたことで増収となった。一方で、円安と原材料高の影響で、営業総利益が伸び悩んだ。出店経費や商品マーケティング費用の増加などで、営業利益は減益となった。こうしたなか、1月から2月にかけて実施した一部商品の価格改定以降、営業総利益の改善が進み、第3四半期は増益に転じた。

海外事業は東アジア事業、東南アジア・オセアニア事業、欧米事業の3事業に分かれる。

東アジア事業の営業収益は1247億2600万円(25.5%増)、セグメント利益は226億6600万円(50.3%増)の増収増益。中国では2023年1月以降、経済活動が本格的に再開し、売上げが回復している。台湾、香港、韓国も増収増益となった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は230億5200万円(51.0%増)、セグメント利益は33億4600万円(114.4%増)。現地の文化や気候に合わせて開発したアセアン向けの商品が支持を得て、東南アジア各国の売上げが好調に推移し、大幅な増益となった。

欧米事業の営業収益は261億5200万円(37.0%増)、セグメント利益は23億4300万円(前期は8億3000万円のセグメント損失)。北米、欧州ともに増収増益となった。なかでも、北米は店舗運営力の強化を図ったことで、業績が好調に推移した。

通期では営業収益5850億円(17.9%増)、営業利益300億円(8.5%減)、経常利益297億円(20.2%減)、純利益186億円(24.3%減)を見込む。

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