ベルーナnews | 第1Q514億円0.9%減・経常利益17億円9.6%減

(株)ベルーナ(埼玉県上尾市、安野清社長)が2025年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の業績は、売上高513億6800万円(前年同期比0.9%減)、営業利益9億8200万円(15.1%減)、経常利益16億8100万円(9.6%減)、四半期純利益9億9400万円(28.2%減)の減収減益となった。

営業利益率1.9%、経常利益率3.3%。

セグメント別の経営成績は以下の通り。

アパレル・雑貨通販事業は、売上高217億7600万円(0.6%減)、セグメント損失2億8300万円(前年同期は2億7800万円のセグメント利益)。

円安の進行や原材料・資材の高騰を受け、仕入原価やカタログ・チラシなどの紙媒体費用が上昇したため、収益性を重視し商品価格の見直しや紙媒体の発行数量の抑制を行ったものの、減収減益となった。商品価格にメリハリをつけたこと、商品力強化に注力したことなどにより新規顧客数が増加に転じ、稼働顧客数も前年同期と比べ増加するなど収益性の改善に向けて各種指標の改善を図ることができた。

プロパティ事業は、売上高73億8500万円(11.5%増)、セグメント利益7億5900万円(同225.6%増)。

ホテル事業においては、社会経済活動の正常化が本格化し、国内旅行や出張、インバウンド需要が増加したことにより、国内シティ系ホテルや海外ホテルの稼働率や客室単価が上昇した。また、国内の新規ホテルが業績に寄与したことなどにより増収増益となった。

グルメ事業は、売上高65億6600万円(2.5%減)、セグメント利益3000万円(62.9%減)。

グルメ通販事業においては、円安の進行や原材料・資源価格の高騰を受け輸入ワインの仕入原価が上昇したため、収益性を重視し商品価格の見直しを一部行ったが原価率は悪化した。また、サービスレベル向上のためにシステム刷新を行ったため電算費比率が上昇した。

データベース活用事業は、売上高43億7100万円(0.3%増)、セグメント利益13億4000万円(2.9%減)。

封入・同送サービス事業においては、アパレル・雑貨通販事業における媒体の発行数が減少するなか、新規クライアントの獲得が順調であったこと、既存クライアントへの営業強化が功を奏したことなどにより増収増益となった。フルフィルメント受託サービス事業においては、新規クライアントの獲得は順調であったものの、人件費の上昇などにより減益となった。ファイナンス事業においては、新規顧客が前年同期と比べ効率的に獲得できたため増収増益となった。

ナース関連事業は、売上高37億0100万円(2.4%減)、セグメント利益1億3800万円(44.3%減)。

看護師向け通販事業においては、円安の進行や原材料・資材の高騰を受け仕入原価やカタログなどの紙媒体費用が上昇したため、収益性を重視し一部販売経路において商品価格の見直しや紙媒体の発行数量の抑制を行ったが原価率は悪化し、稼働顧客数は減少傾向となった。

呉服関連事業は、売上高37億8200万円(5.2%減)、セグメント損失は9億4200万円(前年同期は8億5100万円のセグメント損失)。

和装販売事業においては、受注は堅調に推移したものの、前期の店舗縮小の影響により減収減益となった。(株)BANKANわものや、(株)ますいわ屋においてはローコストオペレーションの推進により収益性の改善が図られた。衣裳レンタル事業においては、卒業式袴レンタルの早期受注会の実施による大幅な受注増加に伴い、受注経費が増加した。

化粧品健康食品事業は、売上高33億3200万円(11.5%減)、セグメント利益4800万円(前年同期は4100万円のセグメント損失)。

化粧品通販事業においては、国内の新規顧客獲得強化のため積極的に広告宣伝費を投下した結果、大幅な減益となった。

その他の事業は、売上高7億5200万円(10.3%減)、セグメント損失は1億0200万円(前年同期は5200万円のセグメント損失)。

アパレル卸売事業においては、クライアント各社の展開縮小が継続していること、在庫処分を前倒しで行ったことなどにより減収減益となった。

通期は、売上高2170億円(4.2%増)、営業利益115億円(17.5%増)、経常利益125億円(5.6%増)、当期純利益80億円(37.0%増)を見込む。

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