スギnews|売上高8780億円・経常利益419億円/経常利益率4.7%
スギホールディングス(株)(愛知県大府市、杉浦克典社長)が2025年2月期決算を発表した。
売上高8780億2100万円(対前年増減率17.9%増)、営業利益425億6300万円(16.2%増)、経常利益419億9300万円(10.4%増)、純利益256億8900万円(16.6%増)だった。
営業利益率は4.8%(4.9%)、経常利益率は4.7%(5.1%)。( )は前年数値。
期中は、物価高にともなう消費者の節約志向の強まりや薬価・調剤報酬改定、異業種・同業種間での競争激化など厳しい環境でも、個人消費やインバウンド需要などの伸長で、物販領域においてヘルス&ビューティケア関連商品や日用雑貨・食品等の販売は増加した。さらに高齢化の進展と調剤領域での処方せん応需枚数が伸長し、各社好調に推移した。
このような環境のもと、調剤領域では、調剤室・調剤待合室の拡張改装の実施と処方せんの応需強化、および2024年9月に子会社化した調剤薬局大手のI&H(株)の事業拡大に努め、売上基盤の増強を図った。
また、薬剤師の専門教育や訪問調剤の展開拡大など、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を図るとともに、医療事務の配属を進め個店別の人員配置を適正化するなど生産性改善に努めた。
物販領域では、関東・中部・関西へのドミナント出店を推進し、スギ薬局アプリ会員の獲得と販促の強化による新店の早期立ち上げに努めた。また、既存店舗では、インバウンドに対応するため訪日外国人向けの品ぞろえ拡充や外国語対応スタッフの強化、店舗改装による食品売場の拡張、スギ薬局アプリを活用した販促の適正化で売上増加を図った。
サステナビリティ経営では、脱炭素社会の実現に向けて、第三者所有モデルによる再生太陽光パネルを設置する店舗数を順次拡大している。
店舗の出退店では、I&H株式会社の子会社化により376店舗を取得。さらに、130店舗の新規出店、38店舗の閉店、275店舗の改装を実施することで、既存店舗の競争力強化に努めた。期末店舗数は2186店舗(前期末比468店舗増)。