ジョイフル本田news|’25年商1290億円1.6%増・経常利益119億円4.9%減

(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)の2025年6月期売上高は1289億8000万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は107億4800万円(1.7%増)、経常利益は118億7800万円(4.9%減)、当期純利益は83億2700万円(8.4%減)。

営業利益率8.3%(8.0%)、経常利益率9.2%(9.0%)。( )は前年数値。

ジョイフル本田は事業年度の基本方針に「ジョイフル本田のファンをつくる!!」を掲げ、5つのテーマを策定し業務に取り組んでいる。①「人への投資」②「お客さまの問題解決に本気で取り組む」③「デジタル戦略」④「既存店の魅力をあげるための投資」⑤「積極的出店できる体制の構築」

「人への投資」は、創業50周年を迎え、福利厚生の推進策としてジョイフル本田グループ従業員持株会を通じて、従業員へ譲渡制限付株式を付与した。また、女性活躍推進の観点から女性の売場担当責任者を増やし、多様な視点にもとづく接客を実践することで、販売促進を強化した。

「お客さまの問題解決に本気で取り組む」は、店舗教育課を設置し、売場担当者の専門性を高める「スキルマップ」を作成した。スキルマップの活用により、専門知識の習得・技術承継による接客力を強化する。またリアル店舗の強みを活かし修理室専門の教育チームによる指導も行っていく。

「デジタル戦略」においては、将来における多店舗展開等を視野に入れた物流体制の構築を目的に2025年4月、物流センターの運用を開始した。物流センター稼働に伴い店舗の作業時間間の短縮につながり、捻出した時間を接客時間などの業務に割り当てることで、効果的な店舗運営が可能となった。

今後も物流センターの導入取引事業者を順次拡大していく。また、フルセルフレジの導入による業務の効率化を推進、接客時間を確保することで顧客接点の拡大を図り、さらにモバイル端末の活用推進による検品・発注・伝票起票等の業務時間を削減、生産性向上に向けて運営体制を整備した。

「既存店の魅力をあげるための投資」では、売場ゾーニングの見直しや顧客の利便性が向上する魅力あるテナントなどの誘致を積極的に推進したほか、2025年6月には、荒川沖店(茨城県土浦市)、古河店(茨城県古河市)、幸手店(埼玉県幸手市)のほか、対象11店舗、16施設への太陽光発電設備の設置が完了、うち10店舗では蓄電池が併設され、本格稼働がスタートした。すべての太陽光設備の稼働により年間の総発電量は約1000万kWhとなり、太陽光パネルを設置した施設全体の約25%の電力を屋根上で賄う。

「積極的出店できる体制の構築」では、新店改装課を設置し店舗の新フォーマットを活用、店舗規模・敷地面積に応じて柔軟に対応することで、スピーディーな出店体制を構築する。前期は2025年6月に群馬県伊勢崎市にペット専門店「Pet’sCLOVER」の2号店と新業態である「ジョイフル本田資材館」をオープンした。

「ジョイフル本田資材館」は、プロショップ「本田屋」のプロユース向けの工具、作業用品の品揃えに加え、業務用塗料、養生資材、電設資材、給水部材、非住宅設備等の現場に必要な資材を供給する新業態の店舗。今後、「資材館」モデルの店舗についても順次拡大する。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧