アインnews|第2Q売上高2999億円39.6%増・経常利益63億円56.4%増
(株)アインホールディングス(北海道札幌市、大谷喜一社長)が2026年4月期の第2四半期決算を発表した。
5月1日~10月31日の連結業績は、売上高2998億5700万円(前年同期比39.6%増)、営業利益105億1700万円(79.1%増)、経常利益99億1300万円(56.4%増)、中間純利益44億9400万円(39.9%増)で、大幅な増収増益となった。
営業利益率は3.5%、経常利益率は3.3%。

ファーマシー事業の売上高は2547億3900万円(36.6%増)、セグメント利益128億4200万円(33.1%増)。医療機関との連携、お薬手帳を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応により、患者が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んいる。
また、患者の利便性向上のためのDX推進にも積極的に取り組んでおり、「公式アプリ いつでもアイン薬局」やLINE公式アカウントなどにより、処方箋送信サービスをより手軽に利用してもらえる環境を整えている。2025年6月には「公式アプリ いつでもアイン薬局」に、マイナポータルから薬剤情報を取得できる「マイナポータル情報」機能を追加した。11月にはアイン薬局から受け取った薬の情報が自動的にアプリ内の「お薬手帳」に反映される「自動登録」機能を追加した。
さらに、患者の情報や服薬指導を経時的に記録する薬剤服用歴の記載を補助する「AI薬歴」の導入や、薬局の運営課題を分析・抽出する「AI診断書」など、AI機能の活用による生産性向上にも取り組んでいる。
8月1日に「さくら薬局グループの株式取得に伴う新体制及び人事異動に関するお知らせ」で公表した通り、首都圏や関西圏、東海地方の人口集積エリアを中心に調剤薬局を展開する「さくら薬局グループ」がグループ入りした。
10月末時点の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計873店舗を出店し、11店舗を閉店、8店舗を事業譲渡したことにより、薬局総数は2144店舗となった。
リテール事業は、売上高395億6800万円(72.9%増)、セグメント利益35億1800万円(107.7%増)。コスメティックストア「アインズ&トルペ」を展開しており、コスメを中心とした独自性のある商品構成やアジアンコスメの独占・先行販売などの施策を行うことで他社店舗との明確な差別化を図っている。インテリアショップ「Francfranc」では、家具やインテリア雑貨の企画から製造・販売まで一貫して行うことで、多彩なデザインと自由なスタイリングで心地良い毎日の提案を行っている。
「アインズ&トルペ」では、大型店舗の改装に伴う休店による影響を受けたものの前期出店店舗の客数が堅調に推移していることに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメの売上げが伸長していることで単価が上昇している。「Francfranc」では、旗艦店2店舗の改装に伴う休店による影響を受けたものの今夏の記録的な猛暑により小型扇風機「フレ ハンディファン」シリーズの販売数が好調だったことで、売上高が堅調に推移した。
「アインズ&トルペ」として7店舗を出店し、1店舗を閉店、店舗数は101店。「Francfranc」として3店舗を出店し、5店舗を閉店、店舗数は163店舗。リテール事業における店舗総数は264店舗となった。
通期は、売上高6460億円(41.4%増)、営業利益283億円(67.7%増)、経常利益265億円(46.6%増)、当期純利益135億円(45.8%増)を見込む。
