高島屋news|第3Q営業収益2.2%減・経常利益14.1%減

(株)高島屋(大阪市中央区、村田善郎社長)が2026年2月期の第3四半期決算を発表した。

3月1日~11月30日の連結業績は、営業収益3538億2100万円(前年同期比2.2%減)、営業利益372億6700万円(10.3%減)、経常利益359億4900万円(14.1%減)、四半期純利益297億2200万円(14.0%増)だった。

営業利益率10.5%、経常利益率10.2%。

主力の百貨店業は、営業収益2185億7900万円(5.1%減)、営業利益162億5800万円(21.41%減)。前年度の円安を背景に拡大したインバウンド需要の反動による影響が大きく、売上高全体では減収となったが、国内顧客売上高は堅調に推移し、既存店対比で前年実績を上回った。

4月から高島屋の各種カードのポイントが「1ポイント単位で利用可能」となったことを契機に、カード戦略のリブランディングを始動させた。引き続き、ポイント利用やカード入会状況を踏まえ、既存顧客の満足度向上と次世代顧客獲得の両立に向けた取り組みを強化していく。また、タカシマヤアプリも、6月にリニューアルした。オンラインストアとの会員ID連携、特典付与機能の強化に加え、デジタルでのアプローチなど、重要な顧客接点ツールとして魅力を高めていく。

商品利益率については、百貨店店頭では前年実績から微減となった。堅調に推移する国内顧客売上高において、利益率の低いラグジュアリーブランドなどの売上高が前年実績を大きく上回ったことによる売上構成比の変化が主要因だ。重点取引先と連携した取り組みを通じ、利益率の高い衣料品・雑貨などのファッション部門の強化により、本質的な商品利益率の改善につなげていく。

販売管理費について、ベースアップなど人的資本経営の推進に向けた費用は継続して配分している。また、新たな催事の開発など、営業力強化につなげる費用は効果性を見極め、適正に投下した。一方、コスト削減に向けた取り組みも同時に推進したことで、前年からの増加を最小限に抑制した。今後も店舗運営体制の更なる効率化など状況に応じた追加対策を実行していく。

海外百貨店業は営業収益241億9600万円(前年同期比1.2%減)、営業利益56億1500万円(1.4%増)。

シンガポール高島屋は、長引くインフレ下での消費停滞により減収となったたが、コスト削減を推進したことで、増益となった。ファッション関連商品や食料品など品揃えの再強化に加え、顧客基盤強化に向けた取り組みを推進することで、国内顧客売上高やツーリスト売上高の増大を図っていく。

上海高島屋では、新たなテナントの誘致など収益基盤の強化に継続して取り組んでいるが、景気低迷による消費減速の影響が大きく、減収、赤字となった。

ホーチミン高島屋では、成長分野である子ども用品や顧客からの支持の高い化粧品などの品揃え強化にに取り組むとともに、コストの増加を最小限に抑制したことで、増収増益となった。

タイのサイアム高島屋は、サイアム髙島屋においては、3月に発生したミャンマー地震や地政学的リスクの高まりによる国内顧客売上高、ツーリスト売上高低迷の影響もあり、減収、赤字となった。

国内商業開発業は、営業収益311億1200万円(2.2%増)、営業利益52億5500万円(3.9%減)。東神開発(株)では「玉川高島屋S.C.」の改装工事の影響があったが、営業施策を強化したことで、入店客数、売上高(歩合家賃・クレジット手数料収入等)の増大につながり、増収となった。

一方、人件費の上昇による外部委託費など施設運営に関わる費用の増加もあり、減益となった。改装を進める「玉川髙島屋S.C.」では、4月西館ストリートに、フードコート「P.」が開業した。多様な文化やスタイルを発信する4つの店舗で構成され、歩道と空間、地域をつなぐ、新たな買物環境を創出している。5月には、屋上庭園「フォレストガーデン」と「ローズガーデン」が環境省の令和6年度後期「自然共生サイト」に認定・登録された。同社グループが運営する区域が認定・登録されるのは初。

海外商業開発業は、営業収益114億9500万円(1.5%減)、営業利益43億8800万円(10.5%減)。トーシンディベロップメントシンガポール PTE.LTD.では、改装工事にともなう空室区画の増加による賃料収入の影響や人的資本投資の強化、外部委託費など施設運営に関わる費用の増加もあり、減収・減益となった。成長ドライバーであるベトナム事業は、着実に進捗している。首都ハノイの「ウエストレイクスクエアハノイ」開発計画においては、8月に起工式を執り行った。第Ⅰ期計画では、地下1階から6階にハノイ初出店となる高島屋(百貨店)と専門店から成る商業フロアに加え、7階から10階にはオフィスフロアを備える地下3階・地上10階建ての複合ビルを建設する。2027年秋の開業に向け、リーシング活動・出店準備を進めていく。

金融業は、営業収益152億9900万円(10.4%増)、営業利益42億3100万円(16.7%増)。高島屋ファイナンシャル・パートナーズ(株)では、収益の柱であるカード事業の取扱高伸長と新規入会会員の増加により、手数料と年会費収入が増大し、増収増益となった。

建装業は、営業収益240億7600万円(4.3%増)、営業利益19億5300万円(28.4%増)。高島屋スペースクリエイツ(株)では、ホテルなどの大型物件やラグジュアリーブランドを中心とした商業施設の受注が堅調に推移した。さらに、コスト管理の強化により、利益率が改善したことも寄与し、増益となった。

その他の事業は、営業収益290億6100万円(4.0%増)、営業利益11億3800万円(6.2%増)。飲食業の(株)アール・ティー・コーポレーション、人材派遣業の(株)センチュリーアンドカンパニーが増収増益となったことで、増収増益となった。

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