カワチ薬品ニュース|2017年3月期は大幅増収増益達成で業界8位
(株)カワチ薬品(栃木県小山市、河内伸二代表取締役社長)は、2017年3月期の業績を発表した。
連結期間(2016年3月16日~2017年3月15日)の売上高2664億2300万円(対前期比2.2%増)、営業利益57億2300万円(22.9%増)、経常利益70億6200万円(20.2%増)、当期純利益は35億1000万円(77.7%増)となり、大幅な増収増益となった。
その結果、日本のドラッグストアで8番目に位置づけられる企業となった。
コスモス薬品やサッポロドラッグストアーが食品強化で急成長しているが、カワチ薬品は食品導入の先駆者として、ベスト10に入る企業だ。
利益については、セルフレジやLED照明等の導入効果が続いたことに加え、原油安等の影響により光熱費が低下したことなども、営業利益アップにつながった。
しかし営業利益率は2.1%、経常利益率は2.6%のレベル。
グループでは、強固なエリア基盤構築による優位性の確保と効率化を目的に、ドミナントエリアへの出店を進めた。
競争激化に対応するため、販売価格や品揃えの見直しを図った。さらに、健康や美容に関するカウンセリング機能の強化に努めた。
新規出店は、既存地区である栃木県に4店舗、茨城県に3店舗、福島県、新潟県に各2店舗、青森県、宮城県、千葉県、長野県に各1店舗、計15店舗を出店した。
調剤薬局は、山形県、福島県に各2件、岩手県、宮城県、群馬県、栃木県、埼玉県、千葉県、新潟県に各1件、計11件を既存店に併設した。
茨城県の1店舗と、岩手県、宮城県、栃木県、東京都、山梨県の、調剤薬局各1件、計5件をリロケーションのため、退店・閉局した。
これによりグループの店舗数は、計311店舗(内、調剤併設97店舗)となった。
来期の連結業績は、売上高2750億円、営業利益65億円、経常利益78億円、親会社株主に帰属する当期純利益47億円を見込んでいる。
ドラッグストアは調剤やHBCで利益を稼ぎ、食品をディスカウントして、集客装置とする戦略を取って、成長してきた。カワチ薬品はどの先導者だったが、カワチに追随する企業の登場によって、その違いが武器になりにくくなった。それでも311店、2750億円の年商を武器にして、2.84%の経常利益率を確保する計画だ。
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