J.フロントnews|第1四半期は4%増収・37%増益、百貨店は83%増益
J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一代表執行役社長)は、2018年2月期第1四半期(2017年3月1日~2017年5月31日)の連結業績を発表した。
売上収益(売上高)は1140億8400万円(前年同四半期4.0%増)、営業利益は129億9200万円(36.8%増)、税引前四半期利益は136億6800万円(42.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は87億2000万円(23.1%増)で全体として好調な増収増益となった。
百貨店事業は、売上収益633億3100万円(0.3%減)、営業利益70億7000万円(82.8%増)で絶好調。特に、(株)大丸松坂屋百貨店は売上高588億円、営業利益69億4900万円と、増収増益に貢献した。
その大丸松坂屋百貨店は、大丸創業300周年の節目にさまざまな300周年記念企画を展開した。3月には、世界初の春開催となる話題の「ヴォーグ」のショッピングイベントを、神戸の居留地を舞台に開催、また大丸東京店では、3月に新編集売場「リブトーキョー」をオープン。大丸神戸店では、リビング売場を20年ぶりにリニューアルし、4月にグランドオープンした。
またインバウンド市場に対しては、SNSを活用した動画配信等を展開。中国人への情報発信によって、店舗への送客強化を実施した。
パルコ事業は、話題性のある動員企画の開催や、改装においてコト消費拡大への対応を行った。また総合空間事業は、原価率の改善によって営業利益が好調に推移。しかし、渋谷パルコの一時休業や千葉パルコ閉店の影響により、売上収益は235億0800万円(0.8%減)。営業利益は、渋谷パルコの再開発事業などに伴う、その他の営業収益の計上により34億9700万円(2.5%増)の減収増益となった。
不動産事業の売上収益は24億6700万円(98.0%増)、営業利益は4億3700万円(18.3%減)。4月20日に4万7000㎡の商業施設「GINZA SIX」を開業したことで、売上収益が大きくアップしたが、その開業に伴う宣伝費の増加により、営業利益はマイナスとなった。
ちなみにクレジット金融事業は、売上収益24億8300万円(4.0%増)、営業利益8億2100万円(6.6%増)だった。
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