イオンnews|3月主要15社営業成績は8勝5敗2分け/イオンリテール2.5%増
(株)イオン(千葉市美浜区、岡田元也社長)主要15社の2018年3月度の営業概況。
GMS(総合スーパー)業態は3社。
主力のイオンリテール(株)(千葉市美浜区、岡崎双一社長)は、既存店売上高は、2月の100.2%に続いて3月も101.1%とプラスだった。全店ベースでも2.5%前年を上回った。
イオン北海道(株)(札幌市、星野三郎社長)は既存店、全店ともに101.6%となり、1.6ポイントの増収だ。
イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)は厳しく、既存店が99.0%、全店で98.9%と前年未達。
総合スーパーは2勝1敗といったところだ。
スーパーマーケット業態のマックスバリュ各社は全国に7社ある。
マックスバリュ北海道(株)(札幌市中央区、出戸信成社長)は好調だ。既存店103.0%、全店105.9%と天気にも左右されずに健闘した。イオン北海道とともに、既存店、全店ともに前年クリア。
マックスバリュ東北(株)(秋田市、佐々木智佳子社長)は、2月は既存店101.0%、全店101.3%だったが、3月は既存店、全店ともに99.7%と苦戦している。
マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は、1月から引き続き既存店は97.3%と苦戦した。全店ベースでも99.6%と伸びなかった。
マックスバリュ中部(株)(名古屋市中区、鈴木芳知社長)は、既存店も全店も100.8%と前年をクリアした。
マックスバリュ西日本(株)(広島市南区、加栗章男社長)は、既存店は98.4%と苦戦したが、全店ベースでは0.5%増の100.5%に着地した。
マックスバリュ九州(株)(福岡市博多区、佐々木勉社長)は、既存店が101.1%、全店でも102.3%と好調だった。
(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)が属するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は、既存店99.2%とマイナスだったが、全店では101.5%とグループとしてはまずまずの結果。
結果として、既存店・全店ともに増収は、北海道、中部、九州。既存店マイナス・全店プラスは、西日本、ユナイテッド。ともにマイナスは東北、東海。3勝2敗2分け。
コンビニエンスストアのミニストップ(株)(千葉市美浜区、藤本明裕社長)は、既存店99.1%、全店でも99.2%となり、前月に続いて減収。
ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、水野秀晴社長)は、既存店109.1%、全店が117.6%と絶好調。今期も前年比10%増の高い伸びで推移している。
衣料品専門店の(株)コックス(東京都中央区、吉竹英典社長)は、既存店107.1%、全店109.4%と好調だった。そして靴専門店の(株)ジーフット(東京都中央区、堀江泰文社長)は、既存店98.7%、全店で99.3%と前年に届かなかった。
アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジー(千葉市美浜区、片岡尚社長)は、既存店109.1%、全店108.1%と今月も好調を維持している。
イオンは総合業態の唯一のナショナルチェーンと判断できる。したがってその業態ごと、地域ごとの営業実績は、それ自体が日本の業態と地域の消費や経済を表現している。その意味でも俯瞰しておくことは重要だ。
ドラッグストアとアミューズメントは依然として好調。専門店チェーンは衣料品が好調を取り戻したが、シューズは相変わらず不調。コンビニも不調が続く。総合スーパーもスーパーマーケットも北海道は好調だったが九州はイオンがマイナス、マックスバリュがプラスと割れた。非食品のシェアがそれを分けたと思われる。