イズミnews|西友の九州事業を取得/サニーなど69店舗年商970億円規模

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(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)は4月3日(水)、連結子会社である(株)ゆめマート熊本とともに、(株)西友(東京都武蔵野市、大久保恒夫社長)が九州地域に展開するスーパーマーケット事業の承継を発表した。同日付けで、ゆめマートが会社分割(吸収分割)契約を締結した。

承継対象となる店舗は69店舖。2022年12月期で年商970億円、売上総利益267億円となっている。7月に予定されている株主総会の決議を経て、8月1日に効力が発生する。承継に伴う価格は非開示となっている。

(株)サニーは1963年に百貨店の岩田屋と伊藤忠商事が共同出資で設立したスーパーマーケットチェーンだ。2004年に西友が完全子会社として(株)サニーは消滅したが、その後も九州地域では「サニー」ブランドで店舗展開している。その中でも今後人口増加が見込まれる九州最大のマーケットである福岡市を中心に盤石なドミナントを形成している。地域の知名度が高く、既存店の中には、新規出店が難しい駅前などの好立地を確保している。

イズミでは今回の承継対象事業に含まれる店舗は、既存店舗とも地理的に重複がなく、相互補完できることから、さらに強固なドミナント形成が可能であり、仕入れや販促、物流等におけるスケールメリットが可能としている。

また、運営面では承継対象となる店舗の従業員が有する効率的なオペレーションなどのノウハウと、イズミのノウハウを融合・相互活用することで、九州地域でのさらなる成長が期待できるとする。

イズミは「2030年長期ビジョン」として、中四国・九州地域を軸とした300店舗体制の実現、営業収益1兆円の達成を掲げている。2023年11月末時点で190店舗の体制であるから、サニーなどの69店舗が加わることで300店舗体制に大きく近づくことになる。

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