J.フロントnews|大丸心斎橋店運営会社を子会社化/心斎橋エリア開発強化

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J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸心斎橋店を運営する(株)心斎橋共同センタービルディング(SCB社)を連結子会社化する。

J.フロントリテイリングの子会社である(株)大丸松坂屋百貨店がSCB社の発行済普通株式の 42.6%(4万2600 株)を取得する。大丸松坂屋百貨店は、SCB社の50%株式を保有する三信(株) との間で株式譲渡契約を締結することを決定した。

株式取得は2回に分けて行い、第 1 回株式譲渡の実行日は 2024 年 7 月 31 日、第 2 回株式譲渡の実行日は 2025 年 7 月 31 日、として予定。また、第 1 回株式譲渡の実行に先行してSCB 社は三信から自己株式 7400 株を取得する。

譲渡価額は第1回取得分(3万2600 株)が64億2200万円、第2回取得分(1万株)が19億7000万円、合計(4万2600株)83億9200万円。株式取得の実行後に、大丸松坂屋の SCB 社の議決権所有割合は100%となる。

SCB社は1970 年から大丸心斎橋店南館として営業していて、J.フロントリテイリングの心斎橋エリアにおける戦略的拠点となっている。直近では特選ブランドや、インバウンド向けを中心とする化粧品売場、免税カウンターなどを運営する。

また、大丸心斎橋店南館に加え、大丸心斎橋店本館、心斎橋パルコなどを運営していて、百貨店とパルコの相乗効果を高める取り組みとして商品連携や共同販促、周辺他社施設とのエリア連携、人財交流などを積極的に展開している。

心斎橋エリアは、地域のお客様をはじめインバウンドを含めた来街者の増加、また大阪市が推進している御堂筋の側道歩行者空間化などにより、より一層の発展と魅力向上が見込まれる。今回の株式取得により、今後のエリア戦略について、小売事業の拡大や街づくり推進など自由度の高い事業計画策定が可能となる。

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