OICグループnews｜老舗酒類メーカー｢相生ユニビオ｣がグループ入り

(株)OICグループ（神奈川県川崎市、高木勇輔社長）は6月2日(月)、老舗酒類メーカー相生ユニビオ(株)のOICグループ入りを発表した。同社の全株式を取得した。

相生ユニビオは、明治5年創業、153年の歴史を誇る三河みりんの老舗酒類メーカーで、業務用で高い評価を得てきた。愛知県三河地方の良質な伏流水と、矢作川上流域の豊かな穀倉地帯の恩恵を受け、良質なもち米と乙類焼酎による伝統的な製法のみりん造りを伝承してきた。

一般的な本みりんと異なり、もち米由来の芳醇な甘みと深いコクを持つ“飲んでもおいしいみりん”として、飲食業界のプロたちから高い評価を得ている。

また、清酒・焼酎・ウイスキー・リキュールなど多様な酒類を製造する総合酒類メーカーとして事業を推進している。みりんや飲用酒を手掛ける中で長年培った発酵技術をさまざまな領域で生かす取り組みは、国内外からも注目されており、TWSC（東京ウイスキー&スピリッツコンペティション）やIWC（International Whisky Competition）などの国際的なコンペティションでも数々の賞を受賞。品質とブランドの信頼性を裏付ける実績を重ねている。

今回のグループ入りは、相生ユニビオが掲げる「おいしい食卓を広げたい」という目標と、OICグループが目指す世界観が深く共鳴したことにより実現した。相生ユニビオの生形年啓社長は「働く皆さんのモチベーションをどう引き上げられるかを常に考えています。自分たちが携わったものが、日本全国、そして世界にまで届く、自分の考えたことがすぐに形になるような感覚を、若い年齢層からベテランの方にも感じてもらいたい」と話す。

今後はOICグループの販路を生かし、惣菜や中食、スイーツなど多様な商品開発に取り組むことで、一般消費者との接点を広げる。また、両社は今後、発酵技術を軸とした製品共創をはじめ、グループ内での連携可能性を最大限に生かし、国内外に向けた新たなブランド価値の創出を目指す。