PPIHnews|博報堂とリテールメディア事業の新会社「pHmedia」を設立
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)は12月22日(金)、(株)博報堂とリテールメディア事業を展開する新会社「(株)pHmedia(ペーハーメディア)」を設立し、事業を開始する。
昨今、小売業が持つ購買データを活用したオンライン広告や店舗のサイネージ広告などのリテールメディアが国内外で注目を集め、市場は拡大している。しかし一方で、広告主であるメーカーではリテールメディアは営業部による小売業への営業活動の一環として利用されることが多く、宣伝部・事業部ではマーケティング活動の投資対象とならないことが多い。博報堂DYグループの「リテールメディア総合調査」によると、その活用率は3割未満に留まっているという状況がある。
こういった市場背景をうけ、消費者、メーカー宣伝部・事業部、メーカー営業部、小売業が「四方よし」となるリテールメディアの創造を目的に、新会社を設立した。
「個客商売のプロ」であるPPIHと、「マーケティングのプロ」である博報堂の両社の知見を掛け合わせることで、消費者が買い場で商品を購入するアクションを起点に、認知・興味関心まで遡った「消費者の行動喚起に直結する、最適化された統合型のマーケティングおよび販促活動」が可能になる。つまり、テレビからデジタル、店頭まで、一気通貫のコミュニケーション設計ができる。
PPIHが保有する国内・海外700店超の「買い場網」、国内で約1300万ユーザーを持つmajicaアプリから生まれる「大規模購買データ」、個店主義から生まれる「個客理解力」と、博報堂の「クリエイティブ力」「マーケティング力」「メディア知見」を融合させることで、広告主が伝えたい「商品の本当の魅力」を最短最速で消費者に伝えることを実現していく。
pHmediaは、メーカー宣伝部・事業部、メーカー営業部、小売業をつなぐハブ役となり、消費者に最適なコミュニケーションを常に企画・実行する。それによってメーカーのブランディングと売上げ向上を同時に実現させる、投資対効果の高い新たなリテールメディアの開発・提供を目指す。
これによってメーカーは、商品開発、物流・配荷、商談、広告・販促・CRM等など、広義のマーケティング活動を購買データ起点で統合的に利用できるようになる。ブランドマーケティング&トレードマーケティング投資の最適化を実現することが可能となる。
pHmediaは以下の統合マーケティング&メディアソリューションを開発・提供していく。
・PPIHらしい”消費者がワクワク・ドキドキする”企画を通じて、メーカーのブランディング・売上拡大につながる統合マーケティングソリューションパッケージの企画・販売
・テレビ~デジタル~店頭を連動させたフルファネル型リテールメディア統合商品/効果検証ソリューションの企画・販売
・マスメディアやSNSと連動した棚づくり支援や、新商品開発/テストマーケティング支援ソリューションの開発・販売
・PPIHの顧客・購買・商品データや博報堂の持つ生活者データ、メディアデータといった両社のデータ活用ノウハウを活かした新たなデータマーケティングソリューションの開発・販売
・博報堂のリテールメディアに特化したワンストップ統合窓口 「リテールメディアONE™」を通じて、pHmedia以外のリテールメディアとも組み合わせてリーチを拡大した上での統合的な販売