西友が店舗実習で若年ニートの就労を支援
西友は今年度の「社会貢献活動助成プログラム」としてNPO法人に助成し、ニートの若者に対する自立支援をサポートする。若年就労者訓練プログラム(ジョブトレ)の受講者に、西友店舗で実習の機会を提供する。
西友はNPO法人「育て上げネット」(東京都立川市、工藤啓理事長)が新設する自立支援プログラム「若者就労・応援パッケージ」に対して助成を実施する。このパッケージはニートの若者の中でも低所得世帯(世帯年収350万円未満)の人たちを対象にしている。なぜなら、低所得世帯の場合、ニートが長期化しやすく、支援が届きにくいからだ。
このプログラムでは、所定の条件を満たすニートの若者に自己負担なくジョブトレの受講機会を提供する。2013年末までに第一弾として「西友パック」を立ち上げ、今後1年間で最大15名を対象にジョブトレの受講機会を提供する。そして受講者には西友の店舗での職場体験の機会も設ける。
西友は親会社のウォルマート・ストアーズがグローバルで展開している社会貢献活動方針に沿って、「女性の経済的自立支援」「食品寄付活動」「環境活動」「その他地域固有の活動」の4分野で課題解決活動を行っている団体に助成金を拠出している。
今回の助成は「その他地域固有の活動」に対するもの。内閣府の「2013年版子ども・若者白書」によると、15歳~34歳までの若者の2.3%が就労しておらず、学校や職業訓練などに通っていないニート状態にある。西友は日本社会で課題になっているこうしたニートの若者の社会復帰と就労支援をサポートする。
小売り・サービス業には人と交流できる店舗がある。その役割は、非常に大きい。
検索キーワード: 西友 ウォルマート・ストアーズ 社会貢献活動 ニート