東急ストアnews｜リテールメディアで伊藤忠食品、グローリーと協業

(株)東急ストア(東京都目黒区、大堀左千夫社長)は10月7日(月)から、グローリー(株)、伊藤忠食品(株)と、リテールメディア事業におけるデジタルサイネージ広告についての協業を開始した。

デジタルサイネージ広告を視聴した来店客の購買行動分析レポートをもとに売上げおよび広告効果を可視化するもので、東急ストア中目黒本店および中央林間店で開始する。

東急ストアはグローリーと2024年1月から4月にかけて、リテールメディアの実証実験を行った。グローリーが開発したAIカメラシステムの認識技術を活用し、デジタルサイネージ広告視聴者の購買行動をより高度に測定・分析するもので、主に４つの項目で実施した。

①東急ストアへの来店促進を目的としたデジタル媒体向け広告の最適化
②店頭での来店検知システムによる来店客数や年齢・性別などのデータ分析
③店頭広告の視聴状況の解析
④来店客購買行動分析レポートの高度化

実証実験ではリテールメディアにおける東急ストア、来店客、広告スポンサーそれぞれに対するメリットと、スポンサーの継続的なリテールメディアの利用意向を検証した。

店頭のデジタルサイネージ広告を視聴した来店客は、潜在的な購買欲求に気付くことで、視聴しなかった来店客と比較して、対象商品の売場を訪問した割合や対象商品の購入率が高い結果が出た。また、広告スポンサーは、購買行動分析レポートにより、広告効果を具体的に把握することで、双方のメリットが確認された。

今回の協業により、東急ストアはリテールメディアを通じた広告主向けサービスを高度化する。