10月コンビニ統計|ポイント還元効果で既存店売上高1.8%増、2カ月ぶり増収
日本フランチャイズチェーン協会(東京都港区、渡辺裕明会長)によると、コンビニエンスストアの10月既存店売上高は8824億6400万円で、前年同月比1.8%増、全店売上高も9408億3400万円で2.7%増と、既存店・全店ともに2カ月ぶりにプラスに転じた。
昨年10月のたばこ増税の買い控えの反動と、今年は消費税増税に伴うキャシュレスポイント還元の好影響から、客単価が伸びた。とくに、たばこがキャッシュレス2%ポイント還元対象になったこともあって非食品は5.8%増と大きく伸びている。また調理麺、デザート、冷凍食品、サラダなどが好調に推移して日配食品は0.7%増、加工食品も1.0%増だった。サービスは7.1%減。
しかし売上げは伸長したが、全店・既存店ともに客数は2カ月ぶりのマイナスだ。既存店客数は、前年同月比2.2%減の14億1070万人。
総店舗数は0.2%増加して5万5688店。
調査対象企業は(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
大手コンビニ3社も好調だ。
既存店売上高は、
セブン-イレブン3.4%増
ファミリーマート0.9%増
ローソン0.3%増
客数は
セブン-イレブン2.2%減
ファミリーマート2.0%減
ローソンが2.8%減
そして、客単価は
セブン-イレブン5.7%増
ファミリーマート2.9%増
ローソン3.3%増
10月は大型の台風19号の上陸や、大雨の影響から客数は伸び悩んだ。ただし災害特需とポイント還元効果で、客単価がアップして売上げを押し上げた。