11月SC統計|既存SC売上高1.6%減/駆け込み需要反動減続く
一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、11月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。
既存SC売上高は5619億4223万円。前年より休日日数は1日多かったものの、消費増税前の駆け込み需要の反動減が続き、前年同月比1.6%減と前年を下回った。気温が高めに推移したため、重衣料等の季節商品が苦戦したことも影響した。
気温が高めに推移したことで冬物商品の動きが鈍く、婦人衣料が10月に引き続き不振だった。また、医薬・化粧品は前月より減少しているものの、消費増税の反動減による不振が継続している。
「立地別・構成別」を見ると、テナント、キーテナントともにすべての立地で前年を下回った。とくに、中都市中心地域のキーテナントについては、一部改装工事等の影響により、7.1%減と大きくマイナスとなった。
「立地別・地域別」では、東北と九州以外の7地域で前年を下回った。とくに中国・中心地域は8.5%減、四国・中心地域は6.5%減と売上低下が目立った。
「都市規模別・地域別」の総合は大都市、その他の地域ともに全体的にはマイナスか前年並みとなった中にあって、中心地域のSCが好調だった千葉市が7.3%増となった。一方、広島市は中心地域で他の地域との競合等による不調が以前から続いており、5.2%減となった。