4月労働力調査|コロナの影響で就業者数・雇用者数ともに88カ月ぶりの減少
総務省統計局の4月の「労働力調査」によれば、就業者は6628万人と前年同月に比べて80万人減少した。雇用者は前年同月に比べて36万人減少の5923万人。いずれも2014年1月から続いていた増加から一転して88カ月ぶりの減少となった。
このうち正規の職員・従業員数は3563万人。前年同月に比べて63万人増加した。7カ月連続の増加となる。
一方で非正規の職員・従業員数は2019万人となり、前年同月比で97万人減少した。2カ月連続の減少となった。全体に占める割合は36.2%。2カ月連続の減少だ。新型コロナ感染拡大の影響と見ることができる。
それを表すように完全失業率は2.6%と前月に比べ0.1ポイント上昇した。完全失業者数は189万人で前年同月に比べ、13万人の増加で3カ月連続となる。
産業別従業者を見ると、卸売業・小売業の従業者数は1048万人。前年同月と比べると33万人減少した。宿泊業・飲食サービス業は46万人減少と、産業の中で最大の減少数で373万人となった。
医療・福祉は15万人増で855万人の就業者数である。