8月外食統計|全店売上高9.3%増/高温・台風3つ襲来もお盆や訪日客で需要増

(一社)日本フードサービス協会(東京都港区、近藤正樹会長)が2024年8月度の「外食産業市場動向調査」を発表した。調査企業数は225社、店舗数は3万6164店舗。このうちファストフードは2万0615店舗で、全体の57.0%を占める。

8月は、西日本では観測史上最高の気温、全国的にみても高い平均気温だった。さらに3つの台風が各地に大雨被害をもたらした。その結果、前年より土曜日が1日多い曜日周りだったにもかかわらず、臨時休業や営業時間短縮の店舗が続出した。

しかし、お盆休みと過去最多の訪日客数が外食需要を押し上げ、外食全体の売上高は前年同月比109.3%、店舗数は99.6%、客数104.7%、客単価は104.4%と好調だった。

 

業態別では、ファーストフード業態が109.6%。「洋風」は、11日まで続いたパリ五輪の在宅需要やお盆需要が貢献し、107.8%。「和風」は、新メニューの導入が奏功し、116.3%。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニュー、辛いメニューが売れ行き好調で110.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、台風の影響を受けたが、土曜日が1日多かったことがプラスとなり、102.4%だった。また「その他」は「カレー」の価格改定や「アイスクリーム」の季節キャンペーンで、112.2%となった。

ファミリーレストラン業態は109.9%。「洋風」は、メニュー改定や販促キャンペーンの実施で110.1%。「和風」は、台風による時短営業や南海トラフ地震情報によるイベント中止などがあったが好調で、112.0%となった。「中華」は、テイクアウトのネット予約サービスの拡充などによって112.5%。「焼き肉」は、休日の国内需要とインバウンド需要が堅調で103.9%。

パブ・居酒屋業態は南海トラフ地震情報や台風の影響もあったが、お盆の集客はおおむね堅調で、季節メニューの好調とあいまって、売上げは103.7%だった。

ディナーレストラン業態は、台風による臨時休業で予約キャンセルもあったが、それを埋め合わせるだけのフリー客やインバウンド客があり、106.7%となった。

喫茶業態はオフィスやターミナル、百貨店での営業が好調で、108.2%だった。

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