【5月家計調査】実質▲1.1%も、食品2カ月連続で増・エンゲル係数26.6%

5月の二人以上世帯の家計調査速報が7月1日の今日、総務省統計局から発表された。
家計調査は、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9000世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しているものである。

その結果は、国の景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定及びウエイト作成などの基礎資料として利用されているほか、地方公共団体、民間の会社、研究所あるいは労働組合などでも幅広く利用されている。

5月の結果は以下のとおり。

5月の二人以上の世帯の消費支出は28万1827円。
前年同月比は実質1.1%の減少。前月比(季節調整値)は実質1.5%の減少。そして名目は1.6%の減少となった。*名目とは、そのままの値で、「実質」とは、物価変動の影響を除いた値のことである。

また住居等を除く消費支出で見ると、1世帯当たり24万6364円。前年同月比は実質0.9%の減少、前月比(季節調整値)も実質2.0%の減少、名目1.4%の減少となり、こちらもやはりマイナスがならんだ。

 消費支出の内訳は下記表のとおり。
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「食料」は2カ月連続で増加となった。また「教育費」の消費金額は新年度の4月が2万4716円とかなり多かったが、5月は通常の数字に戻り9791円だった。また「被服及び履物」が10カ月ぶりの増加となり動きがみられた。

5月の消費支出の実質増減率に寄与した主な中分類項目及び品目を見てみよう。

 増加項目は
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小売業に関するものでは、調理食品と洋服が増加項目に計上されている。調理食品のうち弁当の消費が多かったのは、ゴールデンウイークもあった5月の特徴である。またずっと伸び悩んでいた洋服も紳士衣料が健闘して、上向きだ。

 一方、減少項目は以下のとおり。
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では、食料費の内訳はどうだったのだろうか。

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消費支出額28万1827円のうち、食料の支出額は7万5062円。エンゲル係数を計算すると5月は26.63%。ちなみに4月は23.73%、3月は24.55%、2月は25.58%。2月から少しずつ下降していたが、5月になって増えてきた。

>>>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>>>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出  -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)                         
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード : 総務省統計局  5月  家計調査  二人以上世帯  エンゲル係数  被服  食料品 

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