【1月コンビニ】2017年初月は既存店売上高0.1%プラス発進!

コンビニエンスストアの1月統計調査報告が日本フランチャイズチェーン協会より発表された。

1月の売上高は既存店ベース7531億6400万円、前年同月比0.1%増。2017年のスタートはわずかながらもプラス発進となった。売上げブラスの主な要因は、店内で調理するカウンター商材や、調理麺、調理パン、惣菜が好調だったこと。また寒暖の差が激しかったために、スープや中華まんなどの温かい商品の売上げが伸びた。

調査対象企業は、(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。

店舗売上高は、既存店ベースで7531億6400万円(前年同月比0.1%)、4カ月連続でプラス。全店ベースでは、8367億8400万円(2.7%)、47カ月連続で好調を維持している。

店舗数は全店ベースで5万4496店(2.5%)。1年で1346店舗の増加。単純計算では1店当たりの月商は約1535万円、日販は約49.5万円。

来店客数は、既存店が12億1399万人(▲1.1%)で、11カ月連続のマイナス。全店では、13億2880万人(1.6%)。1店当たりの月間来店客数はおよそ2万4400人。1日当たりに換算すると、787人となる。

平均客単価は、既存店620.4円(1.2%)、全店では、629.7円(1.1%)と、ともに22カ月連続のプラス。

新しい年もやはり、平均客単価はアップしているが、来店客数が減少している。全体の店舗数が増え続ける。全店売上高は上がる。既存店客数は減る。しかし客単価は既存店でも全店でも増える。このコンビニ業界全体の最近の傾向に変わりはない。

既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比はどうか。
日配食品35.5%(0.0%)
加工食品27.5%(0.8%)
非食品31.2%(▲0.4%)
サービス5.8%(0.6%)
加工食品、サービスがプラスと好調。
カウンター商材や中華まんなどが売上げを牽引したとの報告があった割には、日配食品は0.0%の横ばいという結果。非食品はマイナスとなった。

大手コンビニ3社の1月の概況は以下のとおり(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン  
総店舗数1万9220店
既存店売上高、1.8%増
全店売上高、5.0%増

ローソン
総店舗数1万2971店
既存店売上高、0.8%増
全店売上高、3.6%増   

ファミリーマート
総店舗数1万6963店(ファミマ1万1654店、サークスKサンクス5309店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲1.4%
全店売上高 6.0%増
[サークスKサンクス]
既存店日販売上高 ▲3.3%
全店売上高 ▲13.2%

1月の既存店売上高は昨年対比で、セブン‐イレブンが1.8%、ローソンは0.8%と好調。ファミリーマートは、ファミマ、サークルKサンクスともにマイナスとなって、グループ全体で苦戦している。

迎える2月は節分の恵方巻、バレンタインデー商品、そして今年から新たにプレミアムフライデーが始まる。

ローソンは「月末金曜日は、ちょっと豊かに過ごす」というプレミアムフライデーの主旨に合わせて、厳選食材を使用した通常よりも少し贅沢な商品を用意する。また「セール企画」として、コロッケ・メンチなどの20円割引き、Ponta Web登録者に「コーヒー1杯無料券」のプレゼントを実施。

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ファミリーマートでは、「プレミアムフライデー応援セール」を2月21日~27日の間で行う。おでん100円セール(23日~25日)や惣菜をお買い得価格で提供するキャンペーンを実施。ホームパーティなどの需要にこたえる企画だ。

セブン-イレブンは特段のセールを行うわけではないが、セブンミールお届けサービスを発表している。

始めて迎える各社それぞれの「プレミアムフライデー企画」。毎月訪れる月末のチャンスに各社の姿勢が出る。

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