2月商業動態統計|ドラッグとコンビニがプラス、百貨店は最下位

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた2月の商業販売額は35兆3890億円。前年同月比▲0.1%、季節調整済みでは▲0.2%となった。

卸売業の販売額は、24兆6090億円で▲0.2%、季節調整済みは+0.1%。その中で大規模卸売店の販売額は8兆3152億円、昨年同月比+4.4%。

小売業の販売額は10兆7800億円で+0.1%。季節調整済みでは+0.2%。
詳細を見るとプラスとなったのは3項目で燃料+10.0%、自動車+4.8%、医薬品・化粧品+1.5%。
一方、マイナスとなったのは、各種商品(百貨店など)▲5.1%、機械器具▲2.2%、無店舗▲2.1%、その他▲1.8%、飲食料▲1.5%、織物・衣服・身の回り品▲0.5%の6項目。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見よう。

[百貨店] 全店売上高4774億円で▲2.8%(既存店は▲1.8%)。季節調整済みは+1.1%。
衣料品 ▲4.9%(既存店▲3.7%)。婦人・子供服の▲6.8%を始めすべてマイナス。
飲食料品 ▲2.2%(既存店▲1.5%)。
その他 ▲0.3%(既存店+0.6%)。家庭用電気機械器具▲10.6%、家具▲10.2%と二項目で二桁減。食堂・喫茶、家庭用品もマイナスだったが、その他だけは+2.2%だった。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパー) 全店売上高9719億円で▲2.6%(既存店は▲3.1%)。季節調整済みは+0.1%。
衣料品 ▲7.5%(既存店▲6.7%)。身の回り品の▲10.5%の二桁減をはじめすべてマイナス。
飲食料品 ▲1.7%(既存店▲2.5%)。主力の飲食料品もマイナスとなった。
その他 ▲4.2%(既存店▲4.2%)。家具は▲23.6%と大幅にマイナス。家庭用品、家庭用電気機械器具、その他商品、食堂・喫茶もすべて不調に終わった。
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[コンビニエンスストア] 売上高の合計は8542億円で+0.8%。
内訳は商品販売額合計で8056億円で+0.8%。
ファストフード及び日配食品+0.8%、加工食品+0.7%、非食品+0.7%とわずかながらすべてがプラス。またサービスも+1.5%とプラスを維持した。
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[家電大型専門店] 全店販売額は、2960億円で▲1.0%。
通信家電が+13.9%と二桁増。生活家電+0.4%、カメラ類+0.1%。
情報家電▲8.9%、AV家電、その他はマイナスだった。
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[ドラッグストア] 全店販売額は4537億円で、+1.3%。
食品+5.0%をはじめ、7項目でプラスと好調。
マイナスだったのは、調剤医薬品の▲10.1%とヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビーの▲1.8%。
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[ホームセンター] 販売額は、全店で2188億円、前年同月比▲2.1%。
プラスは、その他の10.1%だけ。
インテリア▲8.6%、電気▲5.9%、カー用品・アウトドア▲4.9%を始め、ほかはすべてマイナスとなった。
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2017年2月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
ドラッグストア+1.3%。
コンビニエンスストア+0.8%。
家電大型専門店▲1.0%。
ホームセンター2.1%。
スーパー▲2.6%
百貨店▲2.8%。

2月はドラッグストアとコンビニエンスストアがプラス。しかし、一番良かったドラッグストア+1.3%と下位の百貨店▲2.8%の差は4.1で、大差はない。全体的に良くも悪くもない2017年2月だった。ただ昨年のうるう年の1日減の反動を考えれば、まあまあということだろうか。

検索ワード : 経済産業省  商業動態統計調査  2月動向  ドラッグストア  コンビニエンスストア

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