11月訪日外客数統計|11月27%増/2017年累計2617万人で昨年実績を超過

日本政府観光局(JNTO)から11月の訪日外客数が発表された。訪日外客数は237万8000人で26.8%増、2016年11月の187万5000人を約50万人上回り、11月として過去最高の記録となった。また1月からの累計は2616万9000人で、2016年の年計2404万人を1カ月残して超えた。

国別の状況を見てみよう。
[東アジア]
韓国62万2600人(45.8%増)、中国56万7100人(31.0%増)、、台湾36万3200人(20.8%増)、香港17万2900人(13.5%増)。4カ国とも11月としては過去最高を記録した。

東アジア各国の好調要因は、紅葉観賞などの秋の旅行需要、クルーズ船の寄港増、航空座席供給量の増加、チャーター便の就航増など。またSNSでの情報発信によるプロモーション効果も訪日旅行を後押しした。

[東南アジア]
タイ9万4500人(17.6%増)、マレーシア5万2200人(17.5%増)、シンガポール5万0500人(16.6%増)、フィリピン4万0600人(35.3%増)、インドネシア2万8500人(30.4%増)、ベトナム2万4900人(37.4%増)の6カ国は11月として過去最高を記録した。

増加要因は、旅行博への出展、SNSの情報発信、継続的な訪日プロモーションなどによるもの。シンガポールは航空路線の新規就航、インドネシアはテレビCM効果が訪日を後押しした。フィリピンはASEAN首脳会議に伴う5連休が訪日者数を伸ばした。

インドからの旅行客が唯一、2.3%減の1万0900人。訪日旅行プロモーションによる露出強化で日本の認知度は向上しているものの、直行便の機材縮小が影響し前年同月を下回った。

[豪州・北米]
アメリカ11万4900人(10.7%増)、オーストラリア3万9200人(18.3%増)、カナダ2万5000人(4.0%増)で3カ国とも11月として過去最高となった。

アメリカは、経済の安定や航空路線の増便、カナダは旅行博への出展やセミナーの開催などで増加した。また、オーストラリアは、JALの成田―メルボルン線、カンタス航空の関西―シドニー線の新規就航に合わせた特別運賃キャンペーンが訪日を促した。

[欧州]
イギリスは2万5000人(6.4%増)、フランスが1万9100人(9.8%増)、ドイツは1万5900人(3.3%増)、イタリア9300人(8.4%増)、ロシア7800人(56.5%増)、スペインは7100人(15.1増)と6カ国とも11月として過去最高を記録した。

各国の旅行博や日本関連イベントへの出展、旅行社・航空会社と連携した広告活動、また訪日プロモーション効果などによって、訪日客数は堅調に推移した。ロシアは1月からのビザ緩和措置、極東ロシア発の航空路線の増便などで、56.5%と大きな伸び率となった。

11月時点で、中国・台湾・フィリピン・インド・アメリカ・カナダ・ドイツ・スペイン8カ国の累計は、過去最高だった2016年の年計を上回った。ちなみに、香港、インドネシア、ベトナム、ロシアの4カ国は10月時点で、また韓国は9月時点で、2016年の累計を超えている。

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