ローソンnews|中国河北省唐山市に6店同時出店、海南省海口市には今秋初出店
(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)は8月2日、中華人民共和国河北省唐山市に6店舗を同時オープンした。ローソンが中国の河北省に進出するのは今回が初めてとなる。
これは羅森有限公司(北京ローソン)と金典商業連鎖管理河北有限公司(金典商業)との間で 2020年4月に締結された河北省におけるメガフランチャイズ契約によるものだ。金典商業は中国国内で不動産・食品卸などの事業を展開する金匙実業有限公司(金匙実業)の子会社。
唐山市は河北省内ではGDPが第1位の都市であり、近年の経済発展に伴って若年層を中心にコンビニへの需要が高まっている。金典商業は河北省における「ローソン」店舗のメガフランチャイジーとして、2025年までに50店舗以上の出店を目指す。
またローソンは7月31日、中華人民共和国海南省海口市において、食品・日用品販売などの事業を展開する海南青子(かいなんあおこ)実業有限公司(以下「海南青子実業」)とエリアライセンス契約を締結した。このエリアライセンス契約をもとに、ローソンと海南青子実業は今秋に海南省海口市にローソン店舗をオープンさせる。
エリアライセンス契約は、ライセンス先のパートナー企業が本部機能を持ち、商品開発・物流管理から、店舗開発・加盟店募集・運営管理まで、指定エリアにおけるフランチャイズ運営全般を担う出店方式だ。
海南省海口市のある海南島は毎年約8000万人が訪れる中国有数のリゾート地で、観光客を中心にコンビニエンスストアへの需要が高まっている。今後は、海南青子実業が海南島でもつ経営基盤を活かし、機動性の高い出店と店舗運営を進め、2023年までに海南省内で300店舗の出店を目指す。
ローソンの中国進出は1996年。上海市政府から招聘を受けて1996年に現地子会社(上海ローソン)を設立し、中国初の日系コンビニとして上海市に進出した。2014年からは、各都市で現地子会社と地場小売企業とのメガフランチャイズ契約を結び、出店エリアと店舗数を拡大させてきた。
また、パートナー企業が本部機能を持ち、指定エリアにおける運営開発全般を担うエリアライセンス契約によって、2016年湖北省武漢市に、2018年安徽省合肥市に、2019年湖南省長沙市に出店した。6月末時点で中国に2707店舗展開している。
ローソンはエリアライセンス契約や各地でのメガフランチャイズによる出店を中心に、中国市場において2020年中に3000店を超える規模に拡大する予計画だ。