ローソンnews|11/28「グリーンローソン」開店/サステナブル施策を集約

(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)は11月28日(月)、食品ロス削減やプラスチック削減などの環境負荷軽減や、アバターによる制約のない働き方の実現、DX活用で創出する顧客とのコミュニケーションなど、20を超えるサステナブルな施策を集約した「グリーンローソン」を東京都豊島区にオープンした。既存の「ローソン北大塚一丁目店」をグリーンローソンにリニューアルする。

グリーンローソンでは、ローソンがこれまでに実施してきた環境配慮や省人化の取り組みと今回新たに導入する施策を合わせて、ローソンが目指す近未来型店舗の実現を目指していく。今後はグリーンローソンで検証した後、それぞれの施策を全国のローソンの最適な店舗に導入していく予定である。

グリーンローソンの主な特長は4点。

1つ目は、アバターを活用することで誰もが活躍できる店舗。「時間・距離・年齢・介護や育児で外出しづらい」また、「身体的なハンディキャップがある」人を募集し、さまざまな障害や制約にとらわれることなく働くことができる“全員参加型社会”を実現する。9月に行った公募では、主婦の方・ローソン経験者・Vtuber・身体的な理由から接客業を諦めていた人など、10代~60代の幅広い年代約400名の応募があった。同店では、約30名が「アバターオペレーター」として勤務する。

2つ目は、「冷凍」と「オーダーを受けてから作る店内調理」で弁当廃棄ゼロを目指す店舗。同店では、通常のローソン店舗で販売している「チルド弁当」や「常温弁当」の販売は行わず、今回新たに発売する冷凍弁当と店内厨房でつくる弁当のみを販売する。これにより弁当の廃棄を大幅に削減し、今後の廃棄ゼロに向けて、検証を行う。

また、店内厨房の一部メニューについては、オーダーを受けてからつくる「できたてモバイルオーダー」を導入する。

通常ローソン店舗では販売していないゴーストレストランの専門店メニューも購入できる。

3つ目は、DX活用による省人化とコミュニケーションを創出する店舗。会計はセルフレジをメインとし、店舗従業員は買物に困っている顧客のサポートや売場づくりを優先する。セルフレジの利用が難しい顧客には、アバターや店舗従業員がサポートする。また、レジ近くにはローソン初となるサービスカウンターを設置し、収納代行の支払いやチケット購入など、セルフレジではできないサービスにも対応する。

そして4つ目は、CO2排出量やプラ削減する店舗。同店では、冷蔵ショーケースへの扉設置による外気侵入、冷気漏れを改善し、大幅な省エネを図る。また、看板やレジカゴの再生プラスチック利用やレジ袋やカトラリーの配布を行わない等、環境負荷軽減を目指す。

■取り組み一覧 (ローソン初の取り組みについては、施策名に★マークを記載)

No. 施策 概要 目的
1 ★アバター接客 アバターによるリモート接客。レジ操作のサポートやおすすめ商品のご案内など 省人化、全員参加型社会
2 ★おもてなしクルー セルフレジをメインとすることで、レジ接客業務を縮小。売場やサービスカウンターで顧客の買物をサポート。 コミュニケーション創出
3 セルフレジによる省人化 レジはセルフタイプをメインに設置。従業員は売場やサービスカウンターで顧客の買物をサポート。 省人化
4 ★サービスカウンター 収納代行の受付やチケット発券など、接客サービス全般を実施。 省人化
5 ★自薦・他薦ロボ 顧客が目の前に立った時と商品を手に取った事を認識し、コメントを発したり商品の台が動く。(例:とっても美味しいよ。手に取って欲しいなー等)ロボットとのコミュニケーションによって買物を促進。 省人化、コミュニケーション創出、エンタメ
6 ★できたてモバイルオーダー 店内厨房メニューについて、オーダーを受けてからつくるシステム  ※通常の店内厨房商品もあり フードロス削減、美味しさ
7 ゴーストレストラン 店内厨房でつくるゴーストレストラン専用メニュー。デリバリーの他、モバイルオーダーでもご注文可能。オープン時は3種類のブランドで展開。 フードロス、美味しさ、利便性
8 冷凍食品の拡充 素材系冷凍食品の拡充 フードロス
9 ★弁当の冷凍販売(解凍機) 既存のチルド弁当・常温弁当を冷凍販売用に仕様変更。消費期限延長による、食品ロス削減を目指す。オープン当初は冷凍のみで販売。2023年2月からは店内で解凍した商品も販売予定。 フードロス
10 ★ピックアップボックス デリバリー配達員の商品受け取り用BOX。店員が渡す作業が不要となる為、省人化に。 省人化
11 セルフレジでのたばこ・酒販売 従業員がレジ以外の接客に注力できるよう、運転免許証を使用したデジタル年齢確認でたばこ・酒を販売。 省人化
12 ★カウンター一体型タバコ什器 セルフレジカウンターの下にタバコ什器を設置。顧客は扉を開けて商品を手に取り購入。 省人化
13 処方箋ロッカー 処方薬受け取り専用のロッカー。近隣薬局(クオール薬局大塚1号店、2号店)で処方された薬の受け取りが可能。 省人化
14 扉付き要冷機 冷蔵ショーケースへの扉設置。外気侵入・冷気漏れを改善し、大幅な省エネを実現。 CO2排出削減
15 ★レジ袋・カトラリー撤廃 レジ袋はオープン時から販売無し。カトラリーについては、顧客への周知期間を設けた後、完全撤廃。 プラ削減
16 エコバッグ・マイカトラリー販売 環境に優しいエコバッグとカトラリー(はし、スプーン、フォーク等)を販売。 プラ削減
17 ★再生プラスチック使用の看板 環境配慮型再生アクリル板を使用。 プラ削減
18 再生プラスチックを使用した買い物かご ペットボトルキャップなどの再生プラスチックを使用。 プラ削減
19 リサイクル紙袋の利用 自宅で不要になった紙袋を回収し、買物袋として再利用。 プラ削減
20 ★専用ユニフォーム ジェンダーレスなデザイン。環境に優しい素材(染料にやさいくずを使用)のユニフォーム。 多様性、環境配慮
21 ★エシカルコーナー マイカトラリー(はし、スプーン、フォーク等)やアップサイクル商品、紙パック洗剤などを販売。 環境配慮
22 フードドライブ 各家庭で余っている食品を持ち寄ってもらい、寄付。 フードロス、寄付
23 ★リサイクルウェア回収 不要な衣類を回収し、必要とされている海外に出荷や軍手等にリサイクル。(12月12日(月)~開始) 環境配慮

 

■ローソン北大塚一丁目店
所在地/東京都豊島区北大塚1-13-4
リニューアル/2022年11月28日(月)
売場面積/214㎡(約65坪)
営業時間/24時間
取り扱い商品/冷凍弁当、おにぎり、調理パン、ベーカリー、デザート、ファストフーズ、まちかど厨房、飲料、酒類、日用品など約4,200種類(11/28現在)

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