セブン‐イレブン あす陸前高田市に岩手県沿岸部初の店舗をオープン
セブン‐イレブン・ジャパンは21日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で、県沿岸部初のセブン店舗となる「陸前高田市役所前店」を24日にオープンすると発表した。
陸前高田市役所前店は高田町字栃ヶ沢に立地。996㎡の敷地に建つ187㎡の店舗で、売場面積は145㎡。約2800品目を取り扱う標準サイズの店舗だ。
陸前高田市では現在、懸命に復興工事が行われている。先月24日には、高台造成工事で掘削された土を運搬するための、山から海まで3kmにわたって伸びる「希望のかけ橋」と名づけられた巨大なコンベヤーが稼働したばかりだ。
主に工事現場で働く人たちの食を満たすため、被災地には多数のコンビニ店舗が出店している。セブンは2000年10月、一関市に岩手県第1号店を出店。先月末で県内に95店舗を展開しているが、サプライチェーンが確立していなかった沿岸部には店舗がなかった。しかし今回、宮城県や福島県の工場を活用することで、ようやくセブン流の製造インフラが整ったことから、沿岸部での初出店となった。
セブン-イレブンの出店政策はドミナントエリア主義で貫徹されている。今回の岩手県沿岸部への出店はそのドミナントエリアが、「県単位」ではないことを鮮明にした。2000年に岩手県に進出したが、沿岸部は異なるドミナントエリアであった。
ドミナントエリアとは、あくまでも物流単位が基本となる。これぞチェーンストアの原則である。
セブン-イレブンはチェーンストア理論に忠実な企業であるということだ。
陸前高田でまず1店舗ができたので、これからセブン店舗の出店はどんどん進むに違いない。生活インフラである小売店舗の開店とともに、被災地が一日も早く復興することを願いたい。
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