ライフの新フォーマット「BIO-RAL」今夏オープン

(株)ライフコーポレーションが、三番目の新フォーマット「BIO-RAL(ビオラル)」1号店を今夏にオープンさせると発表した。おそらく6月になるだろうが、標準店の「ライフ」、サービス&クオリティタイプの大型店「セントラルスクエア」に加えられるのは、既存のライフ籾店(大阪市西区)を改装オープンさせる新フォーマットだ。

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その新フォーマットの「BIO-RAL」は「オーガニック、ローカル、ヘルシー」と「安心、トレンド、高質」を意識したスーパーマーケットとなる。

 

コンセプトは「素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット」。ちょっと長いが、要するにアメリカのホールフーズ・マーケットのようなスーパーマーケットか。

 

BIO-RALが大切にするキーワードは、4つ掲げられている。
1.オーガニック(有機)
2.ローカル(地元・地域)
3.ヘルシー(健康)
4.サスティナビリティ(持続可能性)
これはまさにホールフーズのコンセプトそのもの。

 

ちなみに店舗バナーのBIO-RALは造語で、ドイツ語の「BIOLOGISCH(有機の)」と英語の「NATURAL(自然))を組み合わせたもの。

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ロゴは地図記号の「畑・果樹園・田」に「海」をイメージした要素を加え、自然の恵みの大切さを表現していて、都会的でモダンな印象のデザインを意識した。
黒地に英字の白抜き文字で洒落ているし、そのものずばり、「Natural Supermarket」と記されている。

 

関西圏と首都圏という潤沢なマーケットで店舗展開をするライフは、ドミナント戦略に基づいた出店を進めている。そこで、ライフの既存店とカニバリしない「セントラルスクエア」を、既存店の隙間を埋めるように大都市圏で出店している。今回、さらにナチュラルスーパーマーケット「BIO-RAL」フォーマットを加え、マルチフォーマットでドミナントのさらなる深耕を図ろうというのが狙い。

都市部は消費者ニーズが多様化、高度化している。ローソンが展開する「ナチュラルローソン」も、都市部だから成功している。ライフの「BIO-RAL」、オープンしてみなければわからないが、少なくともコンセプトは都市エリアに合致しているし、マルチフォーマット戦略は市場深耕策、成長戦略としても正しい。ただし、「セントラルスクエア」同様、「BIO-RAL」も急速に多店舗展開に至ることはないだろうが、今回の改装で成功を収めれば、今後の既存店活性化策として、有力な戦略の一翼を担う存在となってくる。

何より心強いのは、アメリカにホールフーズ・マーケットというお手本があって、常にイノベーションを繰り返していることだ。倉本長治の『商売十訓』第二訓は「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」だが、それこそ「BIO-RAL」の心構えということになる。

 

 

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