ダイシン百貨店改装のMEGAドンキ大森山王店に保育園開設
日本の「総合スーパー」業態でもっとも明確なポジショニングを持つのがドン・キホーテだ。その㈱ドン・キホーテホールディングスは、従業員が利用できる保育施設の開設にも極めて積極的で、この面でも際立っている。
今年6月1日(木)、「MEGAドン・キホーテ大森山王店」5階に、認可保育園「はぐはぐドンキadventure保育園」を開設する。
ドン・キホーテグループはすでに、その店内に㈱ママスクエアが運営する保育施設「ドンキッズ」を開いている。第1号が昨年11月オープンの「MEGAドン・キホーテ八千代 16 号バイパス店」、第2号が12月オープンの「MEGAドン・キホーテ環七梅島店」。これらの保育施設運営は㈱ママスクエアに委託していた。
しかし今回の「MEGAドン・キホーテ大森山王店」では、プリメックスキッズ㈱に委託している。同社は東京都内に認可保育園「はぐはぐキッズ」を展開している。
㈱ママスクエア、プリメックスキッズ㈱など、保育事業を展開する企業とのコラボレーション。ドンキの営業とは意外なマッチングに見えるが、これもポジショニング戦略を際立たせることに役立つ。
しかも大森山王店は、もともと東京・大森の地場百貨店として、根強い人気を誇った「ダイシン百貨店」である。
昨年、ドン・キホーテホールディングスは取得額は20億円で、ダイシン百貨店の全株式を取得して、子会社とした。ダイシン百貨店は2016年1月期決算の売上高53億円、しかし経常損益は約8000万円の赤字だった。
「顧客の要望があれば何でもそろえる」。これが謳い文句で、他店の死に筋もそろえる。特異な営業で高齢者に人気だったが、ドンキに買収され、昨年6月30日に都内最大級の「MEGAドン・キホーテ大森山王店」として開店した。
その大森山王店の5階に、「はぐはぐドンキadventure保育園」はオープンする。保育対象は、0歳児~5歳児の予定で、定員は50名。
まずは待機児童の解消を図る。同時に、地域・保育園・店舗の交流を図る。そのために、さまざまな取り組みを行う。狙いは、地域が一体となった子育て環境の創造。
ドン・キホーテの店舗イメージは際立っている。そこのダイシン百貨店のイメージ、そして「はぐはぐドンキadventure保育園」や「ドンキッズ」のイメージ。ミスマッチのイメージの化学反応が、ドンキのポジショニングをさらに強化する。
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