セブン&アイnews|「セブンプレミアム 」世界ブランドへ「コネクト宣言」
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は5月21日、同グループのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」が2007年に販売を開始して以来、累計売上げが10兆円を突破したと発表した。
セブン&アイ初のグループ横断的PBとして開発されたセブンプレミアムは、国内外約3万800店の店舗拠点を通して、生活必需品を中心に上質で手頃な価格で提供できる商品を、メーカーとともに開発してきた。
そして、今後さらなる社会環境の変化に対応していくためのメッセージとして、①環境問題への対応、②健康への対応、③「セブンプレミアム ゴールド」の強化、④グローバル対応の強化、の4つを柱とする「セブンプレミアム コネクト宣言」を定めた。
お客のニーズが年々多様化するなか、新たな価値を認識し、品質へのこだわりはもちろん、「買ってよかった」「使ってよかった」と感じてもらいながら、「環境に配慮した」「健康を気づかう」価値観を大切にする。
また、海外での販売を通じて、お客に自信をもって推めることができる「グローバルな」ブランドとして、人や社会、世界との「つながり」をこれまで以上に意味あるものとして位置付ける。
人生100年時代を迎え、セブンプレミアムは、これまで以上にお客やステイクホルダ―とのつながりを強化し、変化し続ける人々のライフスタイルに対応し、進化を続けていくことを宣言するとしている。
①環境問題への対応
2019年5月に発表した「Green Challenge 2050」をもとに、セブンプレミアムは環境問題の解決を通して次世代につながる “安心でやさしい商品” を目指す。プラスチック対策としてペットボトルの回収に取り組んでいる。ペットボトル回収機は2020年2月時点で国内の744店舗に820台設置した。エシカル消費への喚起として、「セブンプレミアム ライフスタイル」は、オーガニックコットンを原料とするレディスインナーに取り組んできたが、今後はメンズインナーにも拡大する。
②健康への対応
より健康的に生活したいというニーズの高まりに合わせて、2019年9月から栄養成分表示に「糖質」と「食物繊維」を表示している。また、塩分や糖質を抑えた商品の開発や添加物の削減にも取り組んでいる。
■4月発売の「塩分30%オフ あらびきウインナー」(左)と7月発売予定の「糖質0gのサラダチキン」(右)
③「セブンプレミアム ゴールド」の強化
「セブンプレミアム ゴールド」は最上級ブランドとして上質の品質とおいしさを提供してきたが、さらに継続的な品質の向上を図る。今後は初となるチルド中華カテゴリーで新商品を導入する。
■8月発売予定の「セブンプレミアム ゴールド 金のエビチリ」
④グローバル対応の強化
セブンプレミアムは中国、香港、マカオ、台湾、シンガポールの約8000店舗のセブン-イレブン、中国のイトーヨーカドーに輸出されている。そのため、海外でも商品を理解しやすいように、商品パッケージの英語表記を分かりやいものにする。