セブン&アイnews|2030年度国内セブン1000店舗増・営業収益11.3兆円
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、スティーブン・ヘイズ・デイカス社長)は2030年度までに国内のセブン-イレブンを約1000店舗増やす。既存店改装に3000億円を投資する。
8月6日(水)に開催した中期戦略説明会で、スティーブン・ヘイズ・デイカス社長兼CEOが明らかにした。
スティーブン・ヘイズ・デイカス社長
デイカス社長は国内の新規出店について「さまざまなフォーマットを活用し、異なる商圏のニーズに対応していく。1000店舗を追加し、出店ペースを40%加速させる」。
国内コンビニ事業は5年後の2030年度までに既存5000店舗以上に対して食品提供力強化のための改装や店舗設備に3000億円を投資する。「セブンカフェベーカリー」と「セブンカフェティー」などカウンターフーズを全国に順次導入する。
また、「お客さまはこれまで以上に便利な買い物体験を求めていて、加盟店は新たな収益源を必要としている。特に、昨今人々が買い物回数を減らしていて、お客さまへのリーチを増やすことがこれまで以上に重要」と語った。
デリバリーサービスの「7NOW」は2030年度までに、売上高を現在の10倍となる約1200億円に増加させる。また、営業面でのKPIでは、販管費率12%未満、セブン-イレブンの平均日販2%アップを掲げた。
北米のセブン-イレブンINC(SEI)は2030年度までに新規形態かつ高日販店舗中心に1300店舗の新規出店を行う。また、フレッシュフードを提供するレストラン併設店舗を1100店舗増やし、現在の2倍となる合計2000店舗とする。
「7NOW」は、対応店舗数を年間200店舗拡大し、2030年度時点で約8500店舗を目指す。これにより北米での人口カバー率50%超を達成する。また、無料配達を含むサブスクリプションサービス「7NOWゴールドパス」を提供しているほか、「7NOW」のマーケットプレイスもテストしているという。
「北米には多くの未開拓市場がある。インフラを整備することで、今後さらに積極的な展開ができる。アメリカの人口のより多くをカバーすることで、次世代のコンビニエンスストアを再定義する可能性を秘めている。これは非常にエキサイティングな取り組みであり、競合他社でこれに匹敵するサービスはない」(デイカス社長)。
2030年度へのロードマップとして、セブン&アイ全体の営業収益は約11.3兆円、営業総利益約3.4兆円を掲げた。
内訳はSEIが2.1兆円、セブン-イレブン・ジャパンが1.1兆円。