イオンリテールnews|43店舗レジでデビット決済&キャッシュアウト4/2開始
イオンリテール(株)(千葉市美浜区、岡崎双一社長)は、本州の「イオン」と「イオンスタイル」43店舗の一部レジで、4月2日(月)から順次、「J-Debit( J デビット)」による決済と「キャッシュアウトサービス」を開始する。
「Jデビット」とは、金融機関で発行されたキャッシュカードを、買物の支払いにそのまま利用できるサービス。利用代金が金融機関の口座から即時に引き落とされる。
「キャッシュアウト」とは、「Jデビット」の仕組みを活用して、レジで現金を引き出すことができるサービス。
また、日々の買物が困難な顧客へのサポートとして運行している「イオン気仙沼店の移動販売車」でも実施する。この移動販売車では4月3日から開始する。
このサービスは今後、2020年2月末までに本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」約400店舗へ順次導入していく予定だ。
近年、電子マネーや決済対応アプリ、仮想通貨の出現など“キャッシュレス化”の流れが加速している。一方で、郊外に住む人々や、過疎化や高齢化が進む地域の人々からは、「現金を使う分だけ下ろしたいが、近くにATMが少ない」「買物をする前にわざわざATMに立ち寄るのは面倒」といった声も多く聞かれる。こうした声に応えて、このサービスを開始することになった。
「イオン」「イオンスタイル」43店舗での設置台数は、各店舗2~3台程度。ただし、「キャッシュアウト」は、サービスカウンターのレジで受け付ける。「Jデビット」決済は、サービスカウンターおよび店内の一部レジで利用できる。
引き出し可能金額は、1回当たり1000円単位で、上限は3万円。引き出し手数料は、サービス開始時は「無料」。引き出し可能時間は、サービスカウンターの営業時間内で、かつ各キャッシュカード発行金融機関の「Jデビット」利用可能時間に準ずる。利用可能な金融機関は、イオン銀行をはじめとする国内約430の金融機関(2018年4月2日現在。順次拡大予定)である。
電子決済の方式は、サービスや商品購入と決済の時間的関係から、三つに分けられる。①ポストペイ方式、②ジャストペイ方式、③プリペイド方式である。
ポストペイは「後払い決済」で、品物を先に受け取り、あとで代金を支払う。クレジットカードがこの代表例。
ジャストペイは、購買の瞬間に代金を支払う「即時決済」で、欧米で普及しているデビットカードがそれに当たる。イオンはこのデビットカードの普及に乗り出している。
そしてプリペイド方式が「先払い決済」の電子マネーである。
企業財務として考えると、メリットは、「ポストペイ<ジャストペイ<プリペイド」となる。