ロス・ストアーズnews|第2四半期は9%増収・23%増益/営業利益は14%ダウン

TJXに次ぐ米国第2位のオフプライスストアのRoss Stores(ロス・ストアーズ)。8月4日で終わった第2四半期の決算を発表した。

売上高は、前年度比8.9%増の37億ドル(1ドル100円換算で3700億円)、純利益は23.0%増加して3億8940万ドル(390億円)だった。つまりTJX同様の増収増益。既存店売上高も5.0%伸長した。

同社はTJXと同業態で、ブランド品を20~60%オフで販売している。百貨店やブランドショップでシーズンが終了した時点で売れ残った商品を集荷してきて、それを雑然と並べて商売をする。だからシーズンが過ぎた商品、サイズが大きすぎたり小さすぎたりする商品、ブランド物の中でデザインが劣る商品などがずらりと並ぶ。それでも顧客は宝探し的な楽しさを享受しながら、小躍りして自分に合ったブランド品を発見し、購買する。

8月4日時点で、ファッションアパレル系オフプライスストアでパワーセンターやロードサイドに出店する「ロス・ドレス・フォー・レス(ROSS DRESS FOR LESS)」を全米に1453店舗、リージョナルショピングセンターに出店するディスカウントフォーマット「dd’s・ディスカウンツ(dd’s DISCOUNTS)」を227店舗展開している。

バーバラ・レンターCEOのコメント。
「第2四半期の売上高と利益については満足しています。どちらも予想を上回ったけれど、営業利益率は13.8%と前年より低下しました。長期的な新店舗開発に関しては、ロス・ドレス・フォー・レスが2400店、dd’s・ディスカウントが600店、合わせて国内で3000店舗への拡大が可能です」

昨今、アパレルファッションもオンラインでの購買が飛躍的に伸びてきているが、オフプライスストアチェーンはいずれも好調である。それは、扱う商品がブランド品で、しかも安くて、サイズや柄などが多岐にわたるため、顧客は実店舗で実際に吟味し、フィッティングしてから購入するからだ。顧客が実店舗に足を運ぶ必要がある限り、アマゾンやオンラインショッピングに対しても耐性があるということだ。

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