アマゾンnews｜人気商品集積実店舗｢Amazon4star｣をマンハッタンに開店

アマゾン(Amazon)は、9月27日、同社のオンライン通販で人気の商品ばかりを集めたリアル店舗「Amazon 4-star(アマゾン・フォースター)」をニューヨーク市マンハッタンのソーホー地区にオープンさせた。

この店で売られる商品は全てが4つ星以上の評価を得たものだ。トップセラーとなっているアイテムか、アマゾンで人気を博した新製品だ。

たとえば、アマゾン電子機器、キッチン用品、ホーム用品、おもちゃ、書籍、ゲームなど。商品にはデジタル値札がつけられ、売価はプライム会員向け割引価格と標準小売価格の2種類が表示される。加えて、プライム会員の割引額、平均スター・レーティング(顧客評価レベル値)、レビュー数(評価コメント数)なども表示される。会員になっていない顧客は、その場で30日間の無料お試し会員になることができる。

アマゾンは近年、さまざまなタイプのリアル店舗を展開している。書店のAmazon Books(アマゾン・ブックス)、コンビニのAmazon Go(アマゾン・ゴー)、ショッピングモールなどに開設するキオスク型のAmazon Pop-Up(アマゾン・ポップアップ)、そして食品スーパーマーケットのWhole Foods(ホールフーズ)など。

また、アマゾンは、移動販売サービスをする「Treasure Truck(トレジャー・トラック)」を全米で走らせている。商品は主にセール品目で、最新の家電製品、ステーキ、シーフード、ミールキットなどの生鮮食品、アウトドア用品、キッチン用品など。トラックに積み込めるだけの数量限定であるため、セール品が人気商品の場合、すぐに売り切れてしまう可能性がある。これはアマゾン側からすると、在庫処理を目的としたものである。

今回の「フォースター」店は同社のベストセラー商品を集めており、場所は観光客も多いニューヨークのソーホーである。商品を手にとって試すことが出来るため、マーケティングの要素が高いと思われる。成功すれば、ほかの大都市にも拡大されるだろう。そして成功するだろうし、出店スピードは速まるだろう。Amazon Goよりもはるかにローコストで出店できるのだから。