ギャップ news|第3Q売上高41億ドル・2%増/粗利益・営業利益ともに減益
全米第1位のアパレルチェーンのギャップは、2019年1月期の第3四半期決算を発表している。
売上高は41億ドル(1ドル100円換算で4100億円)で、前年度比7.0%の増加だった。ギャップは2018年度第1四半期にASC 606の新たな収益認識基準を採用した。この新認識基準を適用せずに従来の基準で計算すれば、売上高は前年比2.0%の増加だった。さらに外貨による為替変動分は約2000万ドルのマイナス影響を与えた。
売上総利益は16億2000万ドルで、前年比で6.0%増加した。これも新しい認識基準の適用からの影響を除くと、昨年比で約2%の減少だった。
売上総利益率(粗利益率)は39.7%で、前年と比較して横ばいだった。これも従来基準では38.1%で、主に出荷費の増加とプロモーション経費の増加によって、1.6ポイント低下した。
営業利益率は8.9%で、前年度の営業利益率9.8%と比較して、0.9ポイントの減少だった。新しい収益認識基準の適用からの影響を除けば営業利益率は9.3%だった。
社長兼最高経営責任者(CEO)のArt Peckは語っている。
「Gapブランドのパフォーマンスには満足していません。 私たちは、この象徴的なブランドが顧客にとって重要であることを認識しており、株主の皆様に価値を提供するための大胆で必要な措置を講じることを約束しています」
米国ナンバー1アパレルチェーンではあるが、世界で見ればZARA、H&M、そしてユニクロの後塵を拝する。もちろんこの3社が米国内にも出店していて、マーケット・フォロワーの地位に甘んじざるを得ない。それをいかに払しょくしていくか。Peck CEOの言葉の通り、ギャップブランドの回復以外にはないだろう。