ホールフーズnews|ディスカウント型フォーマット「365」新規出店を停止

「365 By Whole Foods Market」が2016年5月にカリフォルニア州シルバーレイクにオープンしてから2年半。ホールフーズにとって初のディスカウント型フォーマットとして話題をまいたが、ジョン・マッケイCEOは今後、「365」バナーの新規出店はしないという方針を従業員に向けた内部メモで通達したことが明らかになった。Supermarket Newsが報じている。

現在「365」は、カリフォルニア州5店、ジョージア州とテキサス州に各2店、そしてニューヨーク、オハイオ、オレゴンに各1店の合計12店舗が展開されている。

このフォーマットはホールフーズの通常店よりも商品の売価が低く、プライベートブランド商品を多数品揃えするというコンセプトでスタートした。店舗面積は、通常店の平均店舗面積3万8000平方フィートより小型で、2万5000~3万平方フィートだ。したがって、SKU数は約7000と、通常店舗2万SKUの半分以下。さらに店舗によってはデリやベーカリーなどの扱いがない。

「365」のディスカウントフォーマットは、ホールフーズは「高い」というイメージを払しょくするための施策だった。しかし、2017年8月29日にアマゾンの傘下となって以来、ホールフーズの売価は少しずつ下がってきている。「365」との差がなくなってしまったということだろう。

ジョン・マッケイCEOは従業員向けメモで述べている。
「今後は『Whole Foods Market』の拡大に努力を集中させることが、わが社の長期的な利益にとって最善であると判断しました。今後は『365』を拡大する予定はありませんが、これからも新しいコンセプトやデザインを積極的に試し、進化させていきます。ホールフーズの強みを活かした独自の買物エクスペリエンス(経験)を顧客に提供し続けます」

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