クローガーnews|’18年決算/売上高1212億ドルの増収増益・EC6割増

米国最大のスーパーマーケット企業クローガー(ロドニー・マクマレンCEO)は、2019年2月2日に終了した2018年度の通期決算と第4四半期の実績を発表した。

まず第4四半期。売上高は280億9100万ドル(1ドル100円換算で2兆8091億円)で、前年同期比9.5%減。ただし、コンビニエンスストア事業部門の売却、ミールキット業者「ホームシェフ」の買収を除くと1.6%増加している。既存店売上高はガソリン販売を除いて1.9%増。営業利益は28.9%減の3億9100万ドル(391億円)、純利益は2億5900万ドル(259億円)で69.7%減。

次に通期決算の売上高は1211億6200万ドル(12兆1162億円)で前年比マイナス1.2%。ただし、こちらもコンビニエンスストア事業部門の売却、「ホームシェフ」の買収を除くと2.0%の増加となる。既存店売上高はガソリン販売を除いて1.8%増。営業利益は0.8%増の26億1400万ドル(2614億円)、EC売上げが58%と大幅に増加して、純利益は63.1%増の31億1000万ドルだった。

2018年全体で30億ドルの設備投資を行ったが、そのうち5億8900万ドルを英国のネット専業スーパー「オカド」への出資と「ホームシェフ」の買収に費やした。

2019年にはガソリン販売を除いた既存店売上高で2.0%から2.25%増を予測している。設備投資は30億ドルから32億ドルを費やす計画である。

この決算発表の後、クローガーの株価は下がっているが、将来性を考えるとコンビニエンスストア事業の売却は大いに成果を上げたし、ウォルマートやアマゾンとの競合を考えれば、先行投資して、後から回収するというスピード経営の考え方は最近の定石である。

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