クローガーnews|PBの日付表示ラベルを標準化、家庭での食品廃棄削減

米国最大のスーパーマーケット企業であるクローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は、自社のプライベートブランド(PB)商品に表示する日付ラベルを標準化することを発表した。ラベルの標準化はすでに一部商品に導入されており、2020年までにはすべてのPB商品に適用する予定である。


クローガーの「truth organic」。商品には「USE BY 11/10/19(消費期限2019年11月10日)」と印字されている。

乳製品、デリ、ベーカリー、生鮮、冷凍など、すべての日付ラベルには下記のいずれかが必ず表示される。この新表記は、2017年からFood Marketing Institute(FMI)とGrocery Manufacturers Association(GMA)が推奨しているものである。

●Use By(使用期限):安全に食べることのできる期限。日本では「消費期限」に相当する。
●Best if Used By(品質保持期限):鮮度保証の期限。日付を過ぎても商品の安全性には問題ない。日本での「賞味期限」に相当する。

今回の変更はクローガーの廃棄物ゼロイニシアチブ「ゼロハンガー/ゼロウェイスト」の一環。これまでよりシンプルでわかりやすい商品の品質や安全の期限を明記することで、家庭内での食品廃棄物を削減する効果を狙っている。

アメリカでは9人に1人が飢えに苦しんでいるにもかかわらず、国内で製造された食品の40%が廃棄されているという現状がある。また食品廃棄物削減に取り組む NPO団体 ReFED(カリフォルニア州バークレー)の調査によると、回避可能な食品廃棄物の20%は日付ラベルのわかりにくさが原因で毎年廃棄されると推定されている。

海外の期限表示はSell-by-date、Expiry date、Use-by-date、Best Beforeなどさまざまで、なかには日付だけしか表示されていない場合もある。表示を統一することで消費者の食品廃棄判断も格段にしやすくなるだろう。

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